市場ニュース

戻る
 

【市況】<マ-ケット日報> 2015年12月30日

 2015年の大納会を迎えた本日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比51円高の1万9033円で、8日ぶりに1万9000円台を回復して引けた。米国株の大幅高を受けて買いが先行。日経平均は終日1万9000円台で推移し、目先の下値不安がまた一歩後退した。一方、年末ということで出来高は相変わらず薄く、東証1部の14億株は本年最低を記録している。

 昨日の米国市場は原油相場の上昇を好感してダウ平均が3日ぶりに大幅反発。今月16日以来、約2週間ぶりの水準まで値を戻してきた。昨年末終値(1万7823ドル)が視野に入り、年間でのプラスの可能性も出てきている。さて、今年の12月相場は近年では珍しく下げてしまった東京市場。ただ、本日を含めて年末の3日間は日経平均が上昇するなど、何とか来年に期待をつなぐ終わり方を見せた。本日の相場は日経平均が終日1万9000円台で推移し、小さいながらも底値圏離脱の動きを見せている。ただ出来高は少なく上昇力はまだ備わっていない。新年に入ってからの課題であろう。来年はアベノミクス相場5年目。ここまで日経平均は4年連続高となっているが、90年のバブル崩壊以降、5年連続高となったことはまだない。来年は真に日本が変わった姿を示せるか、アベノミクスが試される年となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均