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【市況】リバランスや需給イベントを手掛かりとした物色/ランチタイムコメント


 日経平均は小幅に反発。22.49円高の18812.18円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えた。海外市場の多くは、25日はクリスマスで休場になるため、海外勢のフローは限られているなど参加者不在の中、直近4日続落に対する自律反発の流れから始まった。その後は利益確定の流れとなり、一時18756.17円まで下げる場面もみられたが、前場半ば辺りから再び切り返す動きとなり、プラス圏を回復している。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれもマイナス圏で推移。セクターでは水産農林、保険、小売、医薬品、食料品、精密機器、その他製品が小じっかり。一方で、電力ガス、鉄鋼、銀行、鉱業、卸売、海運、機械などが冴えない。

 市場参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開が続いている。全体としては過半数の銘柄が利益確定の売りに押されている状況であり、日経平均構成銘柄についても、過半数の銘柄が下げている。指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>の動向次第といったところのようである。
 売買代金上位では、昨日ストップ高を付けていた日水<1332>が本日も強い値動き。日本郵政<6178>は来週のTOPIXイベントを意識した流れとなっている。その他、小野薬<4528>は昨日の大幅な下げに対するリバウンドとみられ、アルプス電<6770>、村田製<6981>なども足元で売られていた反動であろう。需給イベントやリバランスが中心とみられ、後場も同様な物色になりそうである。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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