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【経済】NYの視点:積極財政と金融緩和で2016年の中国経済は6%台の成長も


2016年の中国の経済運営について協議する「中央経済工作会議」が21日に発表した声明によると、中国は積極的な財政政策を強化する。中国国営の新華社通信が報じた。報道によると、中国政府は財政赤字が一定規模に拡大することを容認し、インフラ投資の拡大や企業減税の実施を計画しているようだ。

また、「穏健な金融政策を適度に柔軟にする」との方針も表明されており、財政支出の拡大と追加の金融緩和によって経済の拡大を図ることになるとみられる。新たな報道によると、中国国家発展改革委員会(NRDC)は22日、総額711億元(約109.8億ドル/約1兆3200億円)の道路プロジェクトを承認した。

中央経済工作会議は2016年の経済成長(国内総生産)の目標値を発表してないが、市場関係者の間では、中国政府は今年の政府目標である7%前後を下回る水準に設定するのではないか?との見方が多いようだ。目標値が6.5%程度になっても市場は驚かないだろう。

2016年の中国の経済成長率が政府目標値をかなり下回る可能性は排除できないものの、中国経済の急激な鈍化に対する市場の懸念は緩和されつつあるようだ。
(小瀬正毅)

《NO》

 提供:フィスコ

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