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【特集】【社長に訊く】(6):ハウスドゥ 安藤正弘社長(後半)


上場企業の経営者に迫る!「フィスコリサーチレポーター飯村真由の“社長インタビュー”」
~第6回 ハウスドゥ 安藤正弘社長(後半)~

みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチレポーターの飯村真由です。
引き続き、ハウスドゥ<3457>の安藤正弘社長に業績や今後の展開についてうかがいたいと思います!

飯村:「ハウス・リースバック」も好調のようですね。サービスの仕組みを教えてください。

安藤:自宅を売却後、毎月リース料(家賃)を払うことで、住み慣れた家に住み続けることができるサービスです。米国ではすでに浸透していますが、個人向けで導入したのは当社が日本初!お客様の要望から2013年10月にサービス化し、2015年11月末時点で累計契約件数181件(累計保有件数147件)の実績があります。
仕組みとしては、例えば、3000万円の市場価値がある不動産の場合、当社がまず7掛けの2100万円で買い取り、その8~10%の金額=年間の家賃としてお支払いいただくことで、今まで同様に住み続けていただけます。

飯村:それはとても嬉しいシステムですよね。できれば慣れ親しんだ家で暮らしたいと思う方は多いでしょうから。

安藤:所有から使用に切り替えることで、固定資産税がかからなくなる他、引っ越しのための仮住まいも不要。また、自由なタイミングで買戻しも出来るので、一時的な資金調達が必要になったお客様などにも、たいへん喜んでいただいていますよ。住宅ローンの残債があっても対応可能なので、ぜひ気軽にご相談ください。

飯村:8月からスタートされた「アセット・リースバック」は?

安藤:こちらは個人事業主や中小企業の資金作りを支援するサービスです。業績が悪化し資金繰りに困った企業の自社ビルなどを当社が買い取り、リース契約を行います。買取価格が平均1500万円ほどの「ハウス・リースバック」に比べて額がグッと大きくなりますので、そのぶん利益も乗っかってきます。すでに決まっている契約もありますが、将来的には数十億規模の物件なども手掛けられたらいいですね。

飯村:10月にネクスト<2120>との業務提携を発表されましたが、その狙いとは?

安藤:2016年1月から「HOME’S」に物件情報を掲載可能となりますので、インターネット経由の集客増に期待しています。当社はエリアを絞った戦略ですので、チラシが大事(物件情報を自社で印刷し、速やかにポストに投函)という考え方は変わっていないのですが、色んな提携を通じて、情報公開をさらに強化していきたいと思っています。

飯村:足元の業績と今期業績の見通しについて教えてください。

安藤:16年6月期第1四半期決算(11月5日に発表)は、売上高40.15億円、営業利益3.04億円となりました。通期では、売上高163.55億円(前期比+12.2%)、営業利益9.24億円(同+49.9%)と最高益を更新する計画です。

飯村:営業利益はすでに通期計画の約3分の1を達成し、好調なスタートですね!

安藤:はい。上場効果も加わり、FC事業を中心に収益性が向上しています。進捗に関しては、もともと達成困難な計画は立てない方針ということもありますが。

飯村:中期経営計画についてもお聞きしたいです。

安藤:3ヵ年計画の最終年度である2018年6月期に、FC加盟数を560店舗へ拡大、売上高183.47億円、営業利益15.22億円を目指しています。また、「ハウス・リースバック」をFC事業に続くストック収益事業として成長させていき、2018年6月期に保有件数412件(アセット保有残高約70億円)を目標としています。

飯村:海外展開も視野に入れているのでしょうか?

安藤:はい。3ヵ年計画を達成後、アジアへの本格進出を狙っていまして、2025年に国内1000店舗、将来的にはアジア4万店舗を目指したいなと。私は年に3回程度、米国に視察に行っているのですが、今の日本にはまだないサービスが色々とあります。さらにアジア全体を見た場合にはもっと遅れている国がたくさんありますから、米国で成功しているサービスを日本やアジアで展開していけたらと思っています。

飯村:具体的に新たな事業展開として思い描いている構想などがあったら教えていただきたいです!

安藤:不動産担保ローンのサービス開始に向けて、金融免許の取得申請を行っているところです。詳細はまだお伝えできませんが、金融、保険、人材といった不動産に関するあらゆる新サービスを色々と考えていますので、今後の展開を楽しみにしていてください。

飯村:上場初年度から配当(7円)を実施し、今期16年6月期は大幅増配(19円)を計画されていますが、株主還元についてはどのようにお考えでしょうか?

安藤:上場企業として株主の皆様に利益を還元するのは当たり前のことではないでしょうかね。今期は配当性向15%ですが、来期は20%程度に引き上げたいと思っています。そのくらいの余力は十分に備わっていますので。

飯村:優待の新設を期待する投資家の声もあるようですね。

安藤:はい。優待の導入についても検討していきたいと思っています。

飯村:最後に、投資家の皆様へメッセージをお願いします。

安藤:日本の不動産業界は米国に比べて遅れをとっており、変革すべき点が多いですが、それをチャンスと捉えています。更なる事業拡大のために投資も行っていきますが、利益はしっかりと出していくべきと考えておりますし、健全な経営・確実な成長を続けて参ります。今後ともご支援のほど、よろしくお願い致します。

飯村:安藤社長、ありがとうございました☆ミ

~インタビューを終えて~
安藤社長との出会いは、私の秘書時代にさかのぼります。その頃から「安藤さんはそのうち上場するんじゃないかな?」と話題になっていたのですが、今年のIPOリストで発見!!上場後にご挨拶にうかがい、約8年ぶりの再会でした!
昨今では“上場ゴール”という言葉をよく耳にしますが、同社は上場準備をしっかりしてきた企業です。また、「ハウス・リースバック」など特徴的なサービスを展開しており、不動産セクターのなかで個性あふれる存在。上場初年度から配当を行う企業はそれほど多くありませんし、安定成長が見込め、株主還元にも積極的な企業は投資先として魅力的ではないでしょうか。安藤社長のお顔にも誠実なお人柄がよく現れていますよね。これからもハウスドゥを応援していきたいと思います♪

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
第7回も楽しみにしていてくださいね♪

《SF》

 提供:フィスコ

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