【特集】サンコーテクノ Research Memo(7):来期以降の収益V字回復と長期安定成長は十分可能
■業績見通し
(2) 2017年3月期の考え方
2017年3月期には業績は回復してくる可能性が高いというのが現在の弊社の見方だ。前述したように、サンコーテクノ<3435>の主力製品群(あと施工アンカー、電動油圧工具など)の2016年3月期の業績が伸び悩んでいるのは、一時的な要因によるいわゆるタイミングの問題に過ぎないと弊社では考えている。これらの市場において、シェアを失っていたり価格競争に巻き込まれたりしているわけではない。
太陽光関連事業については、前述のように、2030年頃までは需要は安定的に伸びるというのが同社の分析・予測だ。足元の商談件数が増加している点に注目している。同社が強みを活かせる領域(平坦地ではなく、傾斜地における太陽光パネル架台の設置)に特化して商談を行っている点も心強い。材料販売は今第2四半期も安定的に推移しており、2017年3月期に工事での受注回復ができれば、その後は同社が想定する収益V字回復と長期安定成長へとつなげていくことは十分可能であると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
《HN》
提供:フィスコ