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【経済】中国:基準金利廃止の可能性浮上、人民銀が市中銀の影響調査


中国人民銀行(中央銀行)が基準金利廃止の可能性を模索しているもようだ。預金・貸出基準金利について、市中銀行を対象に廃止による影響を調査したという。外電が21日、消息筋情報として伝えた。

人民銀は併せて、「貸出基礎金利(ローンプライムレート:LPR)」の利用状況についても、市中銀行に確認したという。LPRとは、主要銀行9行のオファーを基に、商業銀行向けに算出される最優遇貸出金利のこと。

一連の動きは、金利の自由化を進める人民銀の方針に沿ったものとみられている。人民銀は2013年7月、貸出金利の下限規制を撤廃。今年10月24日には、預金金利の上限規制も廃止した。中国国際金融(CICC)は21日付のリポートで、仮に基準金利が廃止された場合、人民銀は主要国で採用されている「金利コリドー方式(政策金利に上下限を定める方式)」の導入に向けた準備に着手すると予測している。

もっとも、前述の消息筋によれば、今回の調査は基準金利の廃止が決まったことを意味するものではないという。実際、人民銀は10月に預金金利の上限を廃止した際、基準金利は残し、金利を「合理的な水準」に誘導する方針を示している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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