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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円台前半で推移か、米国株反発を意識してリスク回避の円買い縮小へ


21日のドル・円は東京市場では121円04銭から121円51銭で推移。欧米市場でドルは一時120円85銭まで下げたが、121円19銭で引けた。

本日22日のドル・円は121円台前半で推移か。米国株の反発を意識してリスク回避的な円買いはやや縮小する見込み。

2016年の中国の経済運営について協議する「中央経済工作会議」が発表した声明によると、中国は積極的な財政政策を強化する。中国国営の新華社通信が21日に報じた。報道によると、中国政府は財政赤字が一定規模に拡大することを容認し、インフラ投資の拡大や企業減税を実施するもようだ。また、「穏健な金融政策を適度に柔軟にする」との方針も表明されており、財政支出の拡大と金融緩和によって経済の拡大を図ることになるようだ。

中央経済工作会議は2016年の経済成長(国内総生産)の目標値を発表してないが、市場関係者の間からは、2015年の政府目標である7%前後を多少下回る水準に設定されるのではないか?との声が聞かれている。

2016年の中国の経済成長率がある程度鈍化することはすでに織り込まれており、政府目標が6%台前半になっても市場は驚かないだろう。経済成長率が目標値を大幅に下回る可能性は排除できないものの、中国経済の急激な鈍化に対する市場の懸念は緩和されつつあるとみられる。

《SY》

 提供:フィスコ

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