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【市況】東京株式(大引け)=484円高、不安心理後退で急反発

 16日の東京株式市場は終始買い優勢で、前場後半から上げ足を加速した。日経平均は今年4番目の上昇幅を記録し1万9000円台を回復した。

 大引けの日経平均株価は前日比484円01銭高の1万9049円91銭と3日ぶり急反発。東証1部の売買高概算は21億2914万株、売買代金概算は2兆5293億6000万円。値上がり銘柄数は1641、対して値下がり銘柄数は225、変わらずは60銘柄だった。東証1部全体の85%の銘柄が値を上げた。

 きょうの東京市場は前日の米国株市場が原油市況の上昇などを受け続伸したことで不安心理が後退、主力株を中心に広範囲に買われた。ここ下落基調を強めていた原油市況だったが、前日のWTI原油先物価格は続伸し1バレル=37ドル台を回復、これを受けて株式市場でもリスクオフの巻き戻しが一気に進んだ。外国為替市場では1ドル=121円台後半まで円安が進み、輸出株には強い追い風となった。日本時間17日未明のFOMCの結果とイエレンFRB議長の記者会見を前に、海外投資家などが時価総額の大きい大型株を売り手仕舞い、買い戻しを入れたとの観測もある。日経平均は500円近い上昇をみせ、大引けもほぼ高値圏で着地した。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが買われ、NTT<9432>も高い。ファナック<6954>、日東電工<6988>なども値を飛ばした。さくらインターネット<3778>、ブレインパッド<3655>はストップ高、関東電化工業<4047>、ネクスト<2120>も大幅高。半面、村田製作所<6981>が軟調、JAL<9201>も安い。ベリサーブ<3724>が急落、日新電機<6641>、アイスタイル<3660>も大幅安。レオパレス21<8848>、日本航空電子工業<6807>も値を下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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