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【通貨】ユーロ週間見通し:もみあいか、円買い圧力増大でユーロは上げ渋る可能性


■強含み、米長期金利の低下を意識した買いが入る

先週のユーロ・ドルは強含み。米長期金利の低下を意識してユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。ただし、原油安はユーロ圏の物価下落を促すとの見方は残されており、投機的なユーロ買い・米ドル売りは週末前にやや一服した。取引レンジは1.0796ドル-1.1043ドル。

■弱含みか、米利上げでユーロ買い戻し縮小へ

今週のユーロ・ドルは弱含みか。15-16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で利上げ決定が確実視されており、ポジション調整的なユーロ買いは縮小する展開となりそうだ。クーレ欧州中央銀行(ECB)理事は「量的緩和は柔軟、必要とあれば調整可能」と指摘したこともユーロの上昇を抑える一因となる。予想レンジは1.0700-1.1100ドル。

■弱含み、円高・ドル安の影響受ける

先週のユーロは対円で弱含み。ポジション調整的なユーロ買い・ドル売りはやや一服したことや、原油や米国株の下落を嫌気してドル・円相場が円高方向に振れたことが要因。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和策は状況次第で強化される可能性があることもユーロ相場の上昇を抑えたようだ。取引レンジは132円63銭-134円22銭。

■もみあいか、円買い圧力増大でユーロは上げ渋る可能性

今週のユーロ・円はもみあいか。欧州中央銀行(ECB)メンバーから一段の緩和に否定的な見解が聞かれており、ポジション調整的なユーロ買いは継続する可能性がある。ただし、日本銀行による追加緩和への期待は後退しており、リスク選好的な円売りがただちに増える状況ではないとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・14日:10月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%)
・16日:12月マークイット製造業PMI(予想:52.5)
・16日:12月マークイットサービス業PMI(予想:54.0)
・18日:10月経常収支

予想レンジ:131円00銭-135円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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