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【市況】経済イベント控えるも、SQ通過後は長期休暇か【クロージング】


10日の日経平均は大幅に続落。254.52円安の19046.55円(出来高概算18億6000万株)で取引を終えた。原油先物相場が依然として不安定な動きをみせているほか、円相場が1ドル121円台前半とほぼ1ヶ月ぶりの円高水準のなか、幅広い銘柄に売りが先行した。その後は節目の19000円接近で押し目買いなども意識されたが、一方で明日の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控え、積極的な売買は手控えられた。

日経平均は19000円処での攻防をみせている。13週線レベルでのボトム形成も意識されており、ここからは売り込みづらいところである。そのため、SQ通過後は自律反発なども意識されてくる可能性もありそうだ。しかし、来週も経済イベントを控えているほか、国内外の機関投資家は、SQ通過後は長期休暇に入るとみられ、一段と商いが細ることも考えられる。そのため、物色としては個人主体の材料株などに資金が向かいやすいだろう。

なお、10-12月期の法人企業景気予測調査は、大企業の景況感を示す景況判断指数(BSI)は4.6だった。2四半期連続で「上昇」が「下降」を上回ったが、7-9月期の9.6から縮小し、先行きへの不安を残した格好。これにより、若干の追加緩和期待が高まった感はあるが、市場のコンセンサスとしては、12月ではなく、来年1月の金融政策決定会合での緩和の可能性とみているようである。

《AK》

 提供:フィスコ

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