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【特集】イデアインター Research Memo(1):中期成長シナリオは順調に進捗中


イデアインターナショナル<3140>はインテリア雑貨やオーガニック化粧品などの企画・開発及び販売を行っている。デザイン性やブランド力に優れ、他のインテリアショップなどへの卸売と自社店舗での販売で業容を拡大してきた。2013年9月に健康コーポレーション<2928>と戦略的事業資本提携を行い、グループ傘下企業となった。

同社は構造改革とコスト削減のステージを終え、2015年6月期からはフェーズ2として収益拡大のステージに移行した。現行の3ヶ年中期経営計画では、最終年度の2018年6月期に、売上高10,600百万円、営業利益830百万円の達成を目指している。その実現の骨格を成すのが、トラベルショップの出店戦略とEC(eコマース)の拡大だ。

トラベルショップは、2018年3月期までに50店舗を新規に出店し、既存5店舗と合わせて55店体制にすることを目指している。2016年6月期は10店舗の出店を計画している。第1四半期に1店舗出店したほか、6、7店舗についてはほぼ地域の立地も決まり、今期中の出店について目途が立った状況だ。1Qに出店した新店舗は、開業2ヶ月目から月次損益が黒字となっており、非常に順調な滑り出しとなっている。

ECも順調だ。ECの売上拡大戦略の重要なポイントは広告宣伝だ。同社自身や、ECの主力商材と期待するオーガニック化粧品の「テラクオーレ(Terracuore)」ブランドの認知度が現状はまだ低いため、広告の効果が出やすいためだ。第1四半期においては数千万円の広告宣伝費を投下し、ECとリアル店舗の双方で徐々に明確にその広告効果が出始めている。第2四半期の年末商戦に向けて今後も広告宣伝費を投下し、業績拡大に弾みをつけたい考えだ。

2016年6月期第1四半期(2015年7月?9月)決算は、売上高1,445百万円(前年同期比5.8%増)、営業損失3百万円(前年同期は48百万円の利益)で着地した。売上高は卸売、小売のいずれもが社内計画を上回った。また営業利益においても、赤字転落は当初から織り込み済みで、営業損失額は計画を下回った。トラベル用品、キッチン雑貨及びオーガニック化粧品の中核商品がいずれも増収基調にあり、同社の業績成長シナリオは順調に進捗している。

■Check Point
・売上高増大へと明確に舵を切った中期経営計画
・第1四半期は売上高は計画を上回り、利益面では当初想定どおりで推移
・通期は増収増益を見込む、足元も主力商品が好調のもよう

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《RT》

 提供:フィスコ

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