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【市況】9日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で小反発、不動産株の上げ目立つ


9日の中国本土マーケットは強含み。主要指標の上海総合指数は、前日比2.37ポイント(0.07%)高の3472.44ポイントと小反発した。上海A株指数は2.28ポイント(0.06%)高の3635.55ポイント。外貨建てB株相場も上昇する。上海B株指数が5.62ポイント(1.47%)高の388.20ポイント、深センB株指数が19.81ポイント(1.58%)高の1269.69ポイントで引けた。

好悪材料が入り混じるなか、方向感を欠く展開。国内景気の減速やIPO再開による需給悪化などが懸念材料となる一方、11月の中国物価統計が小幅ながら事前予想を上回ったことはプラスとなった。注目の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で1.5%上昇(市場予想はプラス1.4%)。生産者物価指数(PPI)は同5.9%低下(同マイナス6.0%)となっている。指数は前日の終値を挟み、上下に振れた(上海総合指数は上が0.74%高、下が0.44%安)。

業種別では、不動産株の上げが目立つ。大手の保利地産(600048/SH)は4.4%高で引けた。一部メディアが8日、「中小都市で一軒目の住宅を購入する農民向けに財政支援や税優遇措置が実施される」と報じたことを材料視している。これに先がけて今月初めには、 「中国政府は住宅ローン減税制度の導入を検討している」と伝えられていた。自動車株にも動意。中国政府は小型乗用車などを対象に、「汽車下郷」政策の再実施を検討しているもよう??と報じられたことを手がかりに、充電電池・自動車メーカーの比亜迪(002594/SZ)が4.3%高と値を上げた。銀行や保険、証券の金融株、消費関連株もしっかり。

半面、インフラ関連株の一角はさえない。発電設備メーカーの上海電気集団(601727/SH)が2.9%安で引けた。運輸関連株もさえない。国有企業改革関連の五鉱発展(600058/SH)も0.1%安と下落。国務院が8日、資源・金属関連の中国五鉱集団と中国冶金科工集団を合併させる方針を明らかにしたことを材料に、朝方は急伸していた。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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