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2015年12月04日18時05分

【特集】アクセル Research Memo(1):増収も、利益は次世代品開発による研究開発費の増加で減益


アクセル<6730>は、遊技機器(パチンコ、パチスロ)向けグラフィックスLSIで市場シェア55~60%を握るファブレス半導体メーカー。無借金経営で自己資本比率は90%超と強固な財務体質を誇る。

2016年3月期第2四半期累計業績は、売上高が前年同期比4.0%増の6,175百万円、営業利益が同29.7%減の771百万円となった。遊技機器市場での業界団体による自主規制導入を前にした駆け込み需要の発生で、グラフィックスLSIの販売数量が前年同期の約62万個から約76万個に増加したことが増収に寄与した。一方、グラフィックスLSIの次世代品の開発がスタートしたほか、その他複数のLSIの開発案件が重なったことで、研究開発費が前年同期比737百万円増となり減益要因となった。

2016年3月期の通期業績は、売上高が前期比0.7%減の11,000百万円、営業利益が同85.4%減の240百万円を計画している。売上高、売上総利益では前期比ほぼ横ばいとなるが、中期業績目標に向けた研究開発費の増大で減益計画となっている。また、上期との比較では下期に売上高が減少する見通しとなっているが、これは遊技機器向けグラフィックスLSIの販売数量が、駆け込み需要の反動減で上期の約76万個から下期は約47万個まで減少する計画となっているため。

中期業績目標として、2019年3月期に売上高18,000百万円、ROE15%を目指している。遊技機器市場全体の伸びは見込めないものの、グラフィックスLSIのシェア拡大やシステム販売による事業規模拡大、新たな演出周辺LSIの開発など、遊技機器1台当たりに対する売上高を拡大していくこで目標を達成していく戦略だ。

株主還元策に関しては、配当を中心に積極的に取り組んでいる。配当額の算定は配当性向50%を基準にしている。また、配当性向50%で算定した結果、減配になる場合は剰余金の状況を勘案した上で前年度の水準を考慮した配当額にするとしており、2016年3月期は1株当たり10円の配当を予定している。また、資本効率向上を目的に、自己株式121万株(発行済株式数の9.8%)を2,000百万円で取得し、11月2日に消却を実施した。

■Check Point
・遊技機器向けグラフィックスLSIでは市場シェア55~60%
・当期(2016年3月期)は研究開発費の大幅な増加で減益計画
・2019年3月期に売上高180億円、ROE15%達成を目標に掲げる

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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