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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2015年12月4日

 今週の日経平均終値は19504円48銭、前週末比379円46銭安でした。

 日経平均の週間連騰記録は6週でストップ。今春(2~3月)の記録を抜いて本年最長をマークすることはできませんでした。昨晩のECBがまさかの結果(量的緩和見送り)を出さなければ今日の下げはなかったかも知れず、この下げはECB一人にやられたようなもの。いずれ量的緩和に踏み切らざるを得ないでしょうから今後に大きな影響を残すことはありませんが、ECB総裁がこれまで築き上げた功績「ドラギ・マジック」という神通力の後退は否めないでしょう。さて、日経平均が2万円まで値を戻してきたひとつの原動力がECBの量的緩和期待でしたから、短期的には2万円以上を買い上げる理由がひとつなくなりました。中長期的に見ればECBも日銀も追加緩和に動くのでいずれこれだけでも大台回復となってくるでしょうが、年内においては米国の利上げによるアク抜け的上昇期待というもうひとつの材料を残すのみとなっています。16日にこれは判明しますが、事前にかなり織り込んできているので、仮にうまく行っても大幅高とまではいかないかもしれません。そうなると年内の日経平均は上値2万円ちょっと、下値は直近の押しである11月16日安値近辺の1万9200~300円ということになるでしょうか。(ストック・データバンク 編集部)

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