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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~個人マネーは再び郵政グループ3社に


3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:個人マネーは再び郵政グループ3社に
■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の売り越し
■前場の注目材料:インベスターズクラウド<1435>が東証マザーズに新規上場


■個人マネーは再び郵政グループ3社に

3日の東京市場は売り先行後は底堅さが意識される相場展開になりそうだ。2日の米国市場では原油相場の下げが嫌気され、NYダウは150ドル超の下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の19870円となり、この流れを受けて売りが先行することになろう。

一方で、下値の堅さが意識されやすい。イエレンFRB議長の講演では、経済動向への自信を示し、12月の利上げを示唆する内容となった。また、地区連銀経済報告(ベージュブック)では大半の地区で緩やかなペースで経済が拡大したとの認識が示されている。これにより円相場は1ドル123円30銭辺りと円安に振れており、これが押し目買いにつながろう。

また、欧州中央銀行(ECB)は3日、定例理事会を開催する。ECBが追加緩和に踏み切るのはほぼ確実な情勢であり、売り込みづらくさせる。そのため、下値の堅さが意識されるなか、切り返しをみせてくる可能性もあるだろう。

物色の流れとしては、全体として主力処は手掛けづらさがあり、個人主体による材料株物色がメインになりそうだ。なお、日本郵政<6178>は、発行済み株式の8.5%に当たる3億8330万株の自社株買いを実施すると発表。2日終値で計算した取得額は7309億円。高値圏で推移する同社には個人の資金が向かいやすく、再び郵政グループ3社に関心が集まることになろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1810万株、買い1720万株、差し引き90万株の売り越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月26日(木):190万株の買い越し
11月27日(金):120万株の買い越し
11月30日(月):270万株の売り越し
12月 1日(火):170万株の売り越し
12月 2日(水):300万株の売り越し


■前場の注目材料

・米11月ADP全米雇用報告、+21.7万人(予想+19.0万人)
・クレハ<4023>二次電池材合弁解消、全株買い取り
・インベスターズクラウド<1435>が東証マザーズに新規上場

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 対外対内証券売買(先週)

<海外>
・09:30 豪・10月貿易収支(予想:-26億豪ドル、9月:-23.17億豪ドル)
・10:45 中・11月財新サービス業PMI(10月:52.0)

《SY》

 提供:フィスコ

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