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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):リニカル、そーせい、東京綱、DIC

■リニカル <2183>  2,933円  +451 円 (+18.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 11月30日、リニカル <2183> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■そーせいグループ <4565>  7,060円  +1,000 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 そーせいグループ<4565>がストップ高。同社は11月30日の取引終了後、米国のファイザー製薬に対して第三者割当による新株式の発行を行うことを発表、これを好感する動き。これは子会社のHeptares社がファイザー社と新規医薬品に係る戦略的提携を行ったことに関連するもの。発行新株式数は50万8656株で発行価格は7950円の予定。

■東京製綱 <5981>  212円  +24 円 (+12.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 東京製綱<5981>が急騰。エレベーターロープが好調で収益を牽引、16年3月期は営業利益段階で前期比6.4%増を見込むが、PER11倍前後と割安感があり、ここ低位株に物色の矛先が向くなか持ち前の材料株素地を開花させている。同社が新たに設定した新中期経営計画ではスチールよりも軽量・高強度なCFCC(炭素繊維複合材ケーブル)の世界展開を加速させる方針。16年3月期に同商品の売り上げは10億円程度に急拡大が見込まれているが、これを20年3月期には34億円前後まで伸ばす方針にあり注目されている。

■DIC <4631>  377円  +22 円 (+6.2%)  本日終値
 DIC<4631>が急伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、液晶材料の新製品が11月から本格出荷開始となり、16年度の収益拡大に貢献すると指摘。「中期的に株主還元強化も見込まれる」として、本決算と同時に発表されることを予想している新中期経営計画で、国内インキ事業の再度の構造改革が打ち出されると予想。レーティング「オーバーウエイト」を継続、目標株価を420円から450円に引き上げている。

■船井総研HD <9757>  2,080円  +117 円 (+6.0%)  本日終値
 船井総研ホールディングス<9757>が3日ぶりに反発。東海東京調査センターが11月30日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2555円としており、時価水準との乖離が大きいことが買いにつながっているようだ。同センターでは、主力の住宅・不動産業向けコンサルが順調に推移する見込みであることや、次の成長分野である医療・介護向けコンサルの拡大が見込まれることなどを背景に、15年12月期の経常利益を36億5000万円(会社予想35億5000万円)、16年12月期を同43億5000万円を予想している。

■信越ポリマー <7970>  710円  +39 円 (+5.8%)  本日終値
 信越ポリマー<7970>が続急伸、年初来高値を更新した。車載向け入力部材として、オーディオ機能をタッチパネルで操作する際に使う「タッチスイッチ」を展開、自動車の電装化進展に伴い高水準の需要を取り込んでいる。16年3月期は本業の儲けを示す営業利益は前期比52.4%増の34億円を見込んでいるが増額含みとの見方が強まっている。

■アイホン <6718>  2,086円  +101 円 (+5.1%)  本日終値
 アイホン<6718>が3日続伸。いちよし経済研究所が11月30日付で投資判断「B」を継続しつつ、フェアバリューを1900円から2100円へ引き上げたことが好材料視されている。営業体制再構築の効果や高層集合住宅のリニューアル需要の顕在化に加え、世界的な安全志向の高まりで海外場向けも堅調に推移していると評価。これに伴い、16年3月期の営業利益予想を30億円から33億円(会社予想31億円)へ、17年3月期を同35億円から37億円へ引き上げている。

■三浦工業 <6005>  1,739円  +84 円 (+5.1%)  本日終値
   三浦工業<6005>が大幅高で4連騰、連日の上場来高値更新(株式分割考慮)で注目を集めている。産業用小型ボイラーで国内過半のシェアを誇るトップメーカーだが、省エネ需要を取り込んでいる。保守・サービス網が充実している点が強みで、国内では大型ボイラーから小型への切り替えが進み、設置台数増加に伴うメンテナンス事業の拡大が収益に寄与している。16年3月期は本業の儲けを示す営業利益が5.4%増の95億円を予想するが、会社側の下期前提は保守的として市場では上方修正余地ありとみる向きが多いようだ。信用買い残は枯れ切った状態で信用倍率は0.14倍。株式需給面の軽さが株価の青空圏飛翔を演出している。

■デンカ <4061>  571円  +27 円 (+5.0%)  本日終値
 デンカ<4061>が大幅に3日続伸で後場一段高。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はデンカについて、業績予想を上方修正して目標株価を700円から800円へ引き上げ、レーティングは「オーバーウエイト」を継続している。原油安メリットは第3四半期以降も続くと予想、下期業績の要となるインフルエンザワクチンの出荷も堅調で、通期利益計画達成及び最高営業利益更新の確度が高まったとの見解を示している。同証券ではまた、17年3月期は原油安効果のメリットは弱まるものの、デュポン社から買収したクロロプレン事業の利益が上乗せされるため最高益更新が続くと予想、セクター内でのトップピックを継続している。

■アウトソーシング <2427>  3,355円  +155 円 (+4.8%)  本日終値
 11月30日、アウトソシン <2427> がチリ人材派遣大手Grupo Expro 傘下5社の発行済株式の51%を、約7.5億円で取得し子会社化すると発表したことが買い材料。Grupo Expro グループは、海外展開する巨大企業のチリ現地法人向けを中心にアウトソーシング事業を展開している。同社は中期経営計画で「海外事業の拡充」を掲げており、中南米市場への進出を皮切りに一層の海外進出を進めて、事業の安定化と拡大の加速を目指す。発表を受けて、人口が増加している海外向けの事業強化による収益基盤の拡大に期待する買いが向かった。

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