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【経済】中国:新株発行の許認可権限透明度向上へ=腐敗打ち断つ狙い


中国証券監督管理委員会の張暁軍・報道官は11月27日の定例記者会見で、新株発行の許認可権限の透明性を高め、利益供与の連鎖を打ち切り、腐敗行為を抑える考えを示した。その実現に向けて、許認可権限の簡素化・移譲、発行条件や審査基準、審査過程の透明度引き上げに関する「規範化」規定を作成したという。

例えば、現行の発行条件が緩すぎる問題については、証券法で明確に規定されている以外の新株発行条件を取り消すことを検討する内容を盛り込んだ。また、情報開示の強化や審査・認可権力の事項・内容の圧縮なども見直す。

新株発行の規範化を進める背景には、その権限で強大な権力を握り「発行皇帝」と呼ばれていた副主席の姚剛氏が現在、「重大な規律違反の疑い」で当局の取り調べを受けていることがある。また、同委員会発行部門の一部高官も同様に規律違反の疑いで処罰されている。

他方、新株発行の許認可制から登録制への移行に関しては、「現在作業を進めている段階」と説明。同委員会と取引所で登録制改革に関する規則を検討するグループを組成し、市場の受け入れ状況などを見ながら徐々にルールの整備を進めていく方針を示した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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