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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反発、値ごろ感から買い優勢


【ブラジル】ボベスパ指数 47145.63 +0.60%
26日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比279.00ポイント高(+0.60%)の47145.63で取引を終えた。46867.12から47199.04まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは8、値下がりは54、変わらず1であった。

ボベスパ指数が前日には約6週ぶりの安値を更新しており、足元での値ごろ感から買い戻しが優勢となった。また、中国が金属業界の支援策を打ち出すとの観測も資源セクターの物色手掛かり。ほかに、国内産業を保護する一環として、ブラジル政府が鉄鋼の輸入関税の引き上げを検討しているとの報道も追い風となった。一方、指数の上値は重い。成長見通しの下方修正や、足元の弱い経済指標などが引き続き指数の上値を抑えた。

【ロシア】MICEX指数 1828.30 -0.29%
26日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMICEX指数は、前日比5.23ポイント安(-0.29%)の1828.30で取引を終了した。1850.37から1816.61まで下落した。

ロシア戦闘機の撃墜をめぐり、ロシアがトルコに対して経済的報復措置を導入することを検討しているとの報道が懸念された。また、トルコ通信社は26日、ロシアがトルコの救援車車列を空爆したとも報じた。ただ、トルコ政府は、ロシア軍が爆破した証拠を掴んでいないと発言。ほかに、原油価格の下落も資源関連の売り手掛かりとなった。

【インド】SENSEX指数 25958.63 +0.71%
26日のインドSENSEX指数は反発。前日比182.89ポイント高(+0.71%)の25958.63、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同52.20ポイント52.20ポイント高(+0.67%)の7883.80で取引を終えた。

小幅安で寄り付いた後は買い戻され、その後も高値圏でもみ合った。冬季国会の開幕に伴い、物品・サービス税(GST)の憲法修正法が可決されるとの期待から小売りなどに買いが集中。また、鉄道などインフラ整備の加速期待が指数をサポートした。インド当局はこのほど、鉄道などインフラを向上させるため、計1兆1000億ルピー(約2兆円)に上る資金を支援する計画を示した。こうした資金は軌道の更新や通信システムの改善などに充当される見通しだ。また、支援金はさらに拡大される可能性も示唆された。

【中国本土】上海総合指数 3635.55 -0.34%
26日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比12.38ポイント安(-0.34%)の3635.55ポイントと3日ぶり反落した。

朝高の後に売られる展開。上海総合指数は11月に入り大きく上昇したため、いったん利益を確定する動きが優勢となった。当局が各種産業支援策を計画していることや、中国の証券ブローカー大手が相次いで、来年の国内株相場に強気のスタンスを示したことはプラス材料だが、相場を押し上げるには至っていない。

《NH》

 提供:フィスコ

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