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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は122円台で推移か、地政学的リスク増大でリスク選好的な円売り抑制も


24日のドル・円は東京市場では122円96銭から122円64銭で推移。欧米市場でドルは一時122円31銭まで下落したが、122円54銭で引けた。

本日25日のドル・円は122円台で推移か。トルコによるロシア軍用機撃墜は中東地域における地政学的リスクを増大させるとの思惑が浮上している。この影響でアジア諸国の株式が下げた場合、リスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

複数の報道によると、トルコ軍がロシア軍用機を撃墜したことについてプーチン大統領は「軍用機はトルコ領空を侵犯していない」と主張し、「2国間関係に深刻な影響を与えるだろう」とトルコを非難した。

国連のデュジャリック報道官は24日の記者会見で「すべての関係国に緊張を緩和するためのあらゆる措置をとるよう求める。原因の究明が必要」と述べた。報道によると、米オバマ大統領はロシアとトルコに対して話し合いを行うよう求めている。

ただし、オバマ大統領は、「ロシアが、穏健なシリアの反政府勢力を攻撃していることが問題」と指摘している。今回の一件で過激派組織IS(イスラミックステート)の壊滅を目指している欧米・ロシアの連携が弱体化した場合、IS勢力が再び台頭し、欧州各国がテロ攻撃の脅威に晒されることで欧州経済の悪化を懸念する声が聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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