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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):OTS、大阪チタ、ネクソン、THK

■オンコセラピ <4564>  364円  +80 円 (+28.2%) ストップ高   本日終値
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が急伸。同社はこの日、8時30分に同社が権利を有する新規医薬品候補低分子化合物(TOPK阻害剤)について、共同研究者のシカゴ大学中村祐輔教授らによる提案が、米国立がん研究所(NCI)のNanotechnology Characterization Laboratory(NCL)が提供するがん治療薬候補化合物特性評価及び安全性評価プログラム(「NCL characterization」プログラム)に採択されたことを発表した。この新規医薬品候補低分子化合物は、リポソーム製剤とした化合物の静脈内投与実験で、マウスに移植した人の腫瘍が完全に消失している。今回のプログラムにより、同化合物の非臨床試験開発が促進されることが期待される。

■大阪チタ <5726>  3,505円  +350 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が急反発。18日に開催された上期決算説明会で、航空機向けスポンジチタンの在庫調整が15年内に終了し、16年の出荷数量が大幅に伸びるとの見通しが示されたことが好材料視されているようだ。これに伴い、主力の尼崎工場の稼働率も9月の66%から来年3月には93%まで引き上げる方針で、業績への貢献が期待されている。なお、航空機用スポンジチタンの需要拡大見通しを受けて、同業の東邦チタニウム<5727>も大幅反発している。

■ネクソン <3659>  1,885円  +92 円 (+5.1%)  本日終値
 ネクソン<3659>が続伸。一時、前日比134円高の1927円まで買われた。同社は18日、グループが手掛けるモバイル向け大型RPG「HIT」が韓国で正式配信を開始したと発表。これが期待材料となっているようだ。このゲームは16日から韓国で先行配信を始め、同日夕の韓国App Storeの無料ゲームランキングおよびゲームカテゴリーの売り上げランキングで1位を記録。翌17日にはGoogle Playで無料ゲームランキング2位となった。なお、日本での配信は未定としている。

■THK <6481>  2,329円  +104 円 (+4.7%)  本日終値
 THK<6481>が急反発。株価は一時、前日比128円高の2353円まで買われている。ドイツ証券は18日、同社株のレーティングを「バイ」に引き上げた。目標株価は2250円から2750円に見直している。同社は12日に16年3月期業績予想の下方修正を発表したが、これを受けた株価の下落で「悪材料はおおむね織り込んだ」と指摘。同証券では17年3月期業績は減益を予想しているが、買収したTRAの利益貢献分を織り込めばIFRS会計基準では増益決算となると試算。業績の回復への兆しを見込んだうえで、レーティングを引き上げている。

■ユナイテッド <2497>  1,391円  +60 円 (+4.5%)  本日終値
 18日、UNITED <2497> [東証M]の持分法適用関連会社のソーシャルワイヤーの東証マザーズへの上場が承認されたと発表したことが買い材料。同社が保有する株式75万株(議決権比率31.4%)のうち24万株を売り出すとしており、含み益拡大を期待する買いが向かった。

■パイオニア <6773>  331円  +14 円 (+4.4%)  本日終値
 パイオニア<6773>が反発。前日にひと押し入れたものの、25日移動平均線を絡めた強調トレンドを維持している。車載カメラやミリ波レーダー、赤外線センサーなどを使って周囲を認知し自動走行する「自動運転車」が株式市場でも有力テーマとして浮上している。完成車メーカーではITS専用周波数による運転支援システム「ITSコネクト」で先駆するトヨタ自動車<7203>を筆頭に、日産自動車<7201>やホンダ<7267>など大手各社が2020年の東京五輪をメドとする高速道路での自動運転実用化に本腰を入れている。そのなか、パイオニアは早くから自動運転分野を深耕、海外企業とも協業を図るなど同テーマの関連銘柄最右翼として注目度が高い。直近では周囲を3次元で把握できる計測装置「3Dライダー」の開発で市場の注目を集めた。業績面では15年4~9月期の最終損益が19億円の赤字と前年同期に続く損失となったが、足もとの業績悪は大方株価に織り込まれた感触だ。

■ジグソー <3914>  15,100円  +610 円 (+4.2%)  本日終値
 ジグソー<3914>が後場一段高。ECコンサルティングなどを手掛けるコマースニジュウイチ(コマース21、東京都港区)はきょう、ジグソーとシステムマネージメントサービス契約を結んだと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。コマース21は、ジグソーの自動監視システム「Puzzle」を採用。インフラの課題であるシステムまわりの煩雑な障害対応に対して、自動化技術で対応負荷軽減や処理スピードの向上を図る。

■サイバーエージェント <4751>  4,895円  +185 円 (+3.9%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が3日続伸、一時前日比200円高の4910円まで買われている。同社はこの日、動画広告に特化した調査機関であるオンラインビデオ総研を通じて、動画広告領域て慶応義塾大学と共同研究を開始することを発表した。今回、この共同研究の第1弾として、慶応義塾大学の湘南藤沢キャンパス熊坂賢次研究室と産学連携を図り、テレビを持っていない人やテレビを持っていてもほとんど視聴しない人、テレビは視聴するが録画視聴ばかりでテレビCMをスキップしてしまう人など、テレビCMに接触しない層を対象とした調査を行う。最終的に、広告主企業がウェブプロモーションを行う際のターゲティング広告配信や、ターゲットペルソナ像を具体化させることで、広告クリエイティブの精緻化に役立て、テレビCMに接触しない層も含めたターゲットにリーチする動画広告配信の実用化を図る。第1弾に当たるこの研究成果の発表は、16年1月を予定している。

■資生堂 <4911>  2,870.5円  +107.5 円 (+3.9%)  本日終値
 資生堂<4911>、ビックカメラ<3048>、オリエンタルランド<4661>、サンドラッグ<9989>、マツモトキヨシホールディングス<3088>、ラオックス<8202>などインバウンド関連が買いを集めている。18日取引時間終了後、日本政府観光局が10月の訪日外客数を発表、前年同月比43.8%増の182万9300人と10月の過去最高であった昨年の127万1700人を大幅に更新した。これを好感する格好で広範囲に物色資金が流入している。10月は単月としては7月の191万8300人に続く過去2番目の水準。中国の国慶節に伴う長期休暇とも重なり、積極的な訪日プロモーション効果も功を奏したかたちだ。中国の景気減速で一部には訪日関連消費に対し警戒感もあっただけに市場にポジティブな印象を与えている。国別ではロシアを除く17カ国で10月として過去最高を記録した。累計では10月時点で1631万人に達し、政府が掲げる2020年に年間2000万人の目標を5年前倒しで実現する可能性も出ているほか、新たな政府目標の設定も検討されているもようで、関連銘柄に吹く追い風も当面続きそうだ。

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