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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は123円台前半で推移か、株高・原油高を意識してリスク回避の円買い縮小


16日のドル・円は東京市場では122円25銭から122円67銭で堅調推移。欧米市場でドルは123円28銭まで上昇し、123円17銭で引けた。

本日17日のドル・円は主に123円台前半で推移か。米国株や原油先物の反発を意識して、リスク回避的な円買いは縮小する見込み。

複数の報道によると、国際通貨基金(IMF)は、貿易決済における利用が増えている中国の人民元について、特別引き出し権(SDR)を構成する5つ目の通貨に加える方針を固めた。IMFによると、中国の貿易額の大きさは採用の基準を十分に満たしており、貿易決済などで人民元の利用は着実に拡大しているようだ。

IMFのラガルド専務理事は「人民元を主要通貨に加えることを支持している」との声明を発表している。11月30日に理事会を開いて人民元の承認を求めるもようだ。IMFの理事会で人民元のSDR採用が決定された場合、人民元はドルや円など先進国の通貨と並ぶ主要通貨に位置づけられることになる。

貿易決済における人民元の使用は一層増える可能性が高いとみられており、各国中央銀行が人民元の外貨準備を増やすことが予想される。投資家の間では中長期的には人民元相場の上昇を予想する声が多いが、中国人民銀行の対応に注目が集まりそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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