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【市況】<マ-ケット日報> 2015年11月13日

 13日の市場は日経平均が8日ぶりに反落。終値は前日比100円安の1万9596円だった。取引時間中は300円以上も下げる場面があったが、投資家の押し目買い意欲も旺盛で、下げ幅を1/3に縮めて引けている。欧米の株安や商品市況の下落などが響いたが、東京市場には現状、円安や財政出動など独自の下支え要因が働いている。

 昨日の米国市場は欧州株安や原油相場の下落を受けてダウ平均が大幅続落した。下げ幅254ドルは1カ月半ぶりの大きさ。FRBによる年内利上げ観測も重荷となっており、1万8000ドル台を目指す動きは足踏みを強いられている。さて、今週はもたつく米国株に対し逆行高基調にあった東京市場だが、本日は米国株の下げ幅が大きくなったことで日経平均は8日ぶりの下落となった。世界の荷動きを示す海運市況の悪化や原油など各種商品市況の下げもネガティブ要因となり、日経平均の下げは序盤に300円を超える場面も。しかし、ヘッジファンドなどからと見られる買いが先物などに入り中頃からは下げ幅を縮小。その後は個人などの押し目買いも入り、日経平均はマイナス圏ながらもこの日のほぼ高値で取引を終えている。8日ぶり反落となったが押し目買い基調はしっかりキープされているといえるだろう。個別では原発を扱う子会社の巨額減損損失を正式に開示していなかった東芝 <6502> が年初来安値を更新。商品市況安で住友鉱 <5713> 、三菱商 <8058> が下げている。(ストック・データバンク 編集部)

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