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【市況】12日の米国市場ダイジェスト:ダウは254ドル安、FRB高官の発言受けて利上げへの警戒感強まる


■NY株式:ダウは254ドル安、FRB高官の発言受けて利上げへの警戒感強まる

NYダウ       ナスダック
終値 :17448.07  終値 :5005.08
前日比:-254.15    前日比:-61.94
始値 :17691.93  始値 :5043.10
高値 :17691.93  高値 :5062.49
安値 :17443.50  安値 :5004.46

12日の米国株式相場は下落。ダウ平均は254.15ドル安の17448.07、ナスダックは61.94ポイント安の5005.08で取引を終了した。セントルイス連銀総裁やリッチモンド連銀総裁が相次ぎ利上げに積極的な発言をしたことで12月の利上げ観測が強まり、売りが先行。週間新規失業保険申請件数が概ね堅調な水準で推移したことや、軟調な原油相場も嫌気され、終日軟調推移となった。セクター別では全面安となり、特にエネルギーや素材の下落が目立った。

自動車用品小売のアドバンス・オート・パーツ(AAP)は決算内容が嫌気されたほか、通期見通しを引き下げ、大幅下落。原油相場の下落を受けて、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。一方で、メディアのバイアコム(VIA)や小売のコールズ(KSS)は好決算を発表し、上昇。

ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)はマーケット終了後に8-10月期決算を発表、一株利益、売上高ともに市場予想を上ぶれた。しかし、軟調な利益見通しが嫌気され、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は122円62銭、米利上げ警戒感受けた株安で安全資産に買い

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円04銭から122円56銭へ下落し、122円62銭で引けた。米国の週次新規失業保険申請件数が予想を上回ったことを受けてドル売りが優勢となったほか、株安を嫌気したリスク回避の円買いが強まった。

ユーロ・ドルは、1.0721ドルから1.0830ドルまで上昇後、1.0814ドルで引けた。安全資産としての米国債に投資資金が向かい、利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。しかし、ドラギECB総裁の欧州議会証言での発言「インフレがECBの目標に向けて上昇する可能性が弱まっており、経済の下振れリスクは明確」を受けて、追加緩和期待によるユーロ売りに伸び悩んだ。ユーロ・円は、131円86銭から132円74銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.5179ドルから1.5242ドルへ上昇。ドル・スイスは、1.0050フランから0.9990フランへ下落した。


■NY原油:続落で41.75ドル、米原油在庫の増加を受けて売り継続

NY原油は続落(NYMEX原油12月限終値:41.75↓1.18)。一時42.86ドルまで上昇した後、41.63ドルまで下落した。この日の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)発表に向けて、在庫増加への警戒感から売りが先行していたが、発表直前にいったん急速に買い戻された。

その後、発表直後は、国内全体の原油在庫、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫とも、予想を大きく上回る増加だったが、全米石油協会(API)の週間統計(11日発表)を下回ったからか、売り買いが交錯。しかし、供給過剰感は変わらず、売りが次第に勝る展開になった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  17.37ドル -0.385ドル(-2.17%)
モルガン・スタンレー(MS) 34.22ドル -0.800ドル(-2.28%)
ゴールドマン・サックス(GS)192.70ドル -4.690ドル(-2.38%)
インテル(INTC)      32.40ドル -0.460ドル(-1.40%)
アップル(AAPL)      115.72ドル -0.390ドル(-0.34%)
グーグル(GOOG)      731.23ドル -4.170ドル(-0.57%)
フェイスブック(FB)    108.00ドル -1.010ドル(-0.93%)
キャタピラー(CAT)     68.65ドル -3.260ドル(-4.53%)
アルコア(AA)       7.83ドル -0.255ドル(-3.16%)
ウォルマート(WMT)     56.95ドル -0.630ドル(-1.09%)
スプリント(S)       4.13ドル +0.130ドル(+3.25%)

《NO》

 提供:フィスコ

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