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【通貨】欧米為替見通し:米当局者発言を注視、ハト派的でもドル売り限定的


今日の欧米市場では、複数予定されている米金融当局者の講演や討論会での発言が注目されそうだ。12月利上げがほぼ確実視されるなか、「ハト派」的な内容が聞かれても底堅い値動きとなろう。

今晩は、ブラード米セントルイス連銀総裁講演(23時05分)、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長あいさつ(23時半)、ラッカー米リッチモンド連銀総裁参加のパネル討論会(23時45分)、エバンズ米シカゴ連銀総裁講演(24時15分)、ダドリーNY連銀総裁講演(日本時間13日02時15分)が予定されている。

このうち、これまで早期の利上げに慎重な姿勢を示していたダドリー氏の発言が注目される。ただ、6日発表の雇用統計が想定を大きく上振れ、12月の利上げ観測がほぼ確実視されていることから、同氏の発言が「ハト派」色の強い内容となってもドル・円の売りは限定的と予想する。

ドル・円の122円台には買い需要が多く見込まれることも、売りが限定的になるとみる要因だ。雇用統計の強含みを受け、6日の海外市場でドルは121円90銭付近から123円台まで一気に上昇した。「122円台ではドルを買えなかった投資家が多い」(邦銀)ことから、下値の堅い展開となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】

・19:00 ユーロ圏・9月鉱工業生産(前月比予想:-0.1%、8月:-0.5%)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27万件、前回:27.6万件)
・23:05 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(経済と金融政策)
・23:30 イエレン米FRB議長あいさつ(FRB主催会合)
・23:45 ラッカー米リッチモンド連銀総裁がパネル討論会に出席
・24:00 米・9月JOLT求人件数(予想:540万件、8月:537万件)
・24:15 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演(経済と金融政策)
・02:15 ダドリーNY連銀総裁講演(経済と金融政策)
・03:00 米財務省30年債入札(160億ドル)
・04:00 米・10月財政収支(予想:-1315億ドル、14年10月:-1217.13億ドル)
・欧州連合非公式首脳会議(移民政策について、マルタ)
・インド休場(ヒンズー教新年祭)

《SY》

 提供:フィスコ

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