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【市況】<動意株・10日>(大引け)=日新製糖、大林組、アドベンチャーなど

 日新製糖<2117>=後場に入り急動意しストップ高。同社は午後1時に、期末一括配当を従来計画から95円増額し155円(前期は60円)とする方針を発表した。同社は13日付で東証2部から東証1部に市場変更することに伴い、新たな資本政策を決定。連結配当性向(DPR)60%、または連結株主資本配当率(DOE)2%のいずれか大きい額を基準に配当を行うことを中期的な配当方針とした。また、自己株式の取得については市場環境や資本効率などに鑑み適宜実施する可能性があるとしている。

 大林組<1802>=後場に上げ幅拡大。きょう午後1時30分に、16年3月期通期の連結業績見通しの上方修正を発表した。売上高は1兆7700億円から1兆8000億円(前期比1.5%増)へ、営業利益は500億円から800億円(同65.3%増)へ引き上げた。完成工事高の増加に加え、主に国内工事の採算が改善することにともない、完成工事総利益が増加することなどが寄与する。同時に、16年1月1日付で、単元株式数を現在の1000株から100株へ引き下げるとも発表している。

 アドベンチャー<6030>=後場一段高。同社は9日、オンライン宿泊サイトを運営するブッキング・ドットコム(本社:オランダ)と事業提携すると発表。利便性向上によるユーザー拡大などが期待されているようだ。同社が運営する航空券予約サイト「skyticket」内で、ブッキング・ドットコムの宿泊施設予約システムと連携。skyticketではこれまでなかった航空券とホテルの同時購入が可能になる。

 横河ブリッジホールディングス<5911>=急伸し4連騰。同社は9日取引終了後に、16年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益は従来の60億円から66億円(前期比3.1%増)に引き上げ、減益見通しから一転して増益となる。売上高は従来通り1050億円(同2.2%増)で据え置くものの、原価の削減などで工事の採算が改善していることが利益を押し上げる。

 日本アクア<1429>=一時、ストップ高。同社は9日取引終了後に、15年12月期第3四半期累計(1~9月)の単独営業利益が5億4100万円(前年同期比13.6%減)になったと発表した。ただ、7~9月期に限れば3億2900万円(同3.0倍)と大きく改善していることが好感されているようだ。7~9月期の売上高は36億1200万円(同13.9%増)となった。主力商品「アクアフォーム」の施工販売と断熱材市場の開拓に注力したことや、製品の原料をメーカーから購入する既製品から自社ブランドによる製造委託にシフトしたことが功を奏した。なお、通期業績見通しは従来計画を据え置いている。

 大阪工機<3173>=急反発。同社は9日の取引終了後、12月31日にを基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。また、あわせて従来12円を予定していた期末配当を12円50銭にするとしており、中間配当と合わせた年間配当を32円50銭(分割考慮45円、前期23円)にするとしたことも好材料視されている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高104億5200万円(前年同期比9.9%増)、営業利益3億4800万円(同0.8%増)、純利益は1億8100万円(同18.3%減)。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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