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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日本郵政、HIS、横浜銀、大林組

■ホギメディカル <3593>  6,300円  +250 円 (+4.1%)  本日終値
 ホギメディカル<3593>が続伸。東海東京調査センターが9日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続で目標株価を7100円から7500円に引き上げており、これが株高を支援している。同社の収益環境は手術件数が回復傾向にあることで改善しつつあるとし、同調査センターでは16年3月期の営業利益予想について前回予想の85億5000万円(前期比0.5%増)を継続している。

■共立メンテナンス <9616>  8,600円  +340 円 (+4.1%)  本日終値
 9日、共立メンテ <9616> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の78.5億円→94.3億円に20.1%上方修正。増益率が2.4%増→23.1%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。ホテル事業が訪日外国人客や国内旅行者の増加で、稼働率、単価ともに上昇することが寄与。寮事業で留学生や企業向けの契約が伸びることも上振れに貢献する。

■DTS <9682>  2,883円  +87 円 (+3.1%)  本日終値
 情報サービス業大手のDTS<9682>が3日続伸。大和証券が同社の目標株価を大幅に引き上げたことが確認されている。同証券は、同社のレーティング「1」(買い)を継続し、目標株価は2930円から3670円へ引き上げられた。新しい目標株価は同社の前日終値2796円と比べ31.2%高い水準にある。同証券ではまた、同社の来年度について、メガバンク大型案件の反動が懸念され、同証券の業績予想は慎重な立場から来期予想を減収減益としたものの、足もとでは同メガバンク向けの新規・追加案件や他メガバンクの海外接続・制度対応案件、大手生保2社の長期大型案件、一部証券会社から受注増があり、来期の減収減益は回避される可能性もあると解説している。

■日本郵政 <6178>  1,755円  +53 円 (+3.1%)  本日終値
 日本郵政<6178>、ゆうちょ銀行<7182>、かんぽ生命保険<7181>の郵政3社はいずれも反発。公開価格を大きく上回る初値をつけた後、セカンダリーでも買い人気に沸いたが、前週末から3社横ならびで調整を入れていた。際立った株価パフォーマンスも“宴の後”は商いが減少傾向にあり、上場直後の勢いは失われている。しかし、「目先筋の利益確定売りが一巡し売り圧力が減少したことで、配当利回りやPBRなどファンダメンタルズ面からのアプローチで冷静に買いを入れる動きが出始めている」(市場関係者)という。きょう引け後にFTSE組み入れが見込まれるなど、ファンドの組み入れニーズも株価の下支え要因となり、中期的な先高期待は依然根強いようだ。

■エイチ・アイ・エス <9603>  4,210円  +125 円 (+3.1%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>に再上昇期待が強い。海外旅行事業に加え、国内旅行、テーマパーク事業などが堅調。今後、海外旅行事業以外の成長による収益増が見込まれている。特にテーマパークの「ハウステンボス」はスマートホテルの「変なホテル」効果などもあり、業績拡大基調を続けている。15年10月期の連結営業利益は194億円が見込まれているが、市場には210億円(前の期比 32%増)前後への増額期待がある。16年10月期は250億円前後への連続増益が予想されている。

■横浜銀行 <8332>  774.7円  +19.5 円 (+2.6%)  本日終値
 横浜銀行<8332>が4日続伸。9日引け後に、16年3月期第2四半期累計の連結決算を発表した。純利益は409億5300万円(16.7%増)での着地となり、従来予想の360億円(同2.6%増)を上回った。金融派生商品収益を含むその他業務収益が増加したことなどが寄与した。同時に、16年3月期通期の連結純利益について、従来予想の720億円から765億円(前期比0.2%増)へ引き上げた。また、今期の期末配当予想について特別配当3円を実施し、8円50銭とするとも発表した。中間配当5円50銭と合わせた年間配当予想は14円(前期実績は13円)となる。

■大林組 <1802>  1,073円  +25 円 (+2.4%)  本日終値
 大林組<1802>が後場に上げ幅拡大。きょう午後1時30分に、16年3月期通期の連結業績見通しの上方修正を発表した。売上高は1兆7700億円から1兆8000億円(前期比1.5%増)へ、営業利益は500億円から800億円(同65.3%増)へ引き上げた。完成工事高の増加に加え、主に国内工事の採算が改善することにともない、完成工事総利益が増加することなどが寄与する。同時に、16年1月1日付で、単元株式数を現在の1000株から100株へ引き下げるとも発表している。

■デクセリアルズ <4980>  1,375円  +27 円 (+2.0%)  本日終値
 デクセリアルズ<4980>が反発。旧ソニーケミカルで今年7月に再上場、スマートフォン向けなど中心に光学弾性樹脂など特殊な接着材を展開し、ニッチトップ企業の象徴として注目する向きがあるようだ。16年3月期は営業利益段階で前期比23.8%増の119億円予想と好調だが、海外売上比率が7割を超え、足もとの円安基調も増額期待につながる。郵政3社が成功裏に上場を果たしたことで、市場では他のバリュー株への注目度が高まっている。そのなか、同社はROEが22%と高い一方、高水準の株主還元姿勢が評価材料となっており、今期は年間配当55円を計画、配当利回りは約4%に達していることから存在感を高める可能性が指摘されている。

■東洋ゴム工業 <5105>  2,717円  +46 円 (+1.7%)  本日終値
 東洋ゴム工業<5105>は5日続伸。同社は9日取引終了後、15年12月期の連結業績予想の修正を発表。最終利益については120億円から50億円(前期比84.0%減)へ大幅に下方修正した。出荷していた製品の一部が国土交通大臣認定の性能評価基準に適合していないという事実と、建築用免震積層ゴムの国土交通大臣認定取得に際して一部に技術的根拠のない申請があったことが判明しており、これに伴う製品補償引当金繰入額および製品補償対策費を特別損失として計上したことが響く。また、会社側では今後に費用が生じた場合、第4四半期以降の対処進行状況などによって、追加で製品補償引当金を計上する可能性があるとしている。しかし、本業の儲けを示す営業利益は550億円から590億円(同24.2%増)へ上方修正しているほか、最終利益の下方修正については事前に織り込まれ、空売りも呼び込んでいたことで逆に買い戻しの引き金となった。直近10月30日申し込み現在の信用取組は信用倍率0.43倍と大幅に売り長だった。

■住友大阪セメント <5232>  514円  +5 円 (+1.0%)  本日終値
 住友大阪セメント<5232>が反発。9日付で岡三証券がレーティング「強気」継続、目標株価を560円から570円に引き上げた。第3四半期以降は地盤改良を手掛ける企業の業績などを考慮するとセメント販売量は回復に向かうと指摘。また、増配の発表も含めて株主還元策を積極化させるなど、同社の資本政策に変化が現れてきた点はポジティブに評価できるとしている。

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