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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は123円台前半で推移か、欧米株安を嫌気してリスク選好の円売り一服も


9日のドル・円は東京市場では123円18銭から123円49銭で推移。欧米市場でドルは123円60銭まで上昇後、122円97銭まで反落し、123円19銭で引けた。

本日10日のドル・円は主に123円台前半で推移か。日米金利差の拡大を想定した円売りがただちに縮小する可能性は低いが、欧米株安を嫌気してリスク選好的な円売り・米ドル買いは一服する見込み。

報道によると、欧州中央銀行(ECB)は12月3日に開かれる理事会で中央銀行の預金金利を引き下げることで調整しているもようだ。ロイター通信は、4人の理事会メンバーの話として、預金金利を現在の-0.20%から引き下げることを検討していると伝えた。

市場関係者の間では、預金金利の引き下げだけでなく、資産買い入れを増やす可能性もあるとみられており、12月の理事会で何らかの追加緩和策が導入される可能性は高いとみられる。預金金利の引き下げ幅については、0.1%程度ではなく、0.3%から0.5%になるとの声も聞かれている。

市場関係者の多くは、ECBは物価安定のために行動する(追加緩和を実施する)可能性は高いと予想しているが、金融緩和の手段については見方が分かれていた。一部の市場関係者は12月の理事会で預金金利の引き下げを決定し、為替相場や物価動向次第で2016年1月または3月に資産買い入れなどの追加緩和を実施するのではないか、と予想している。

《SY》

 提供:フィスコ

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