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【市況】郵政グループからメガバンクへ【クロージング】


9日の日経平均は大幅に続伸。377.14円高の19642.74円(出来高概算25億1000万株)で取引を終えた。6日の米国市場では、予想を上回る雇用統計の結果を受けて、年内利上げへの思惑高まり銀行株に買いが広がっていた。シカゴ先物は大阪比200円高の19460円となるなか、これにさや寄せする格好からのスタート。19400円を回復して始まった日経平均だが、その後もじりじりと上げ幅を拡大させており、一時19684.41円まで上げ幅を拡大させている。

セクターでは保険が上昇率トップだったほか、精密機器、銀行、その他金融、証券、繊維、建設、機械、輸送用機器、パルプ紙などが強い動き。一方で、NY原油相場が下げていたこともあり、鉱業が小安い。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500を超えており、全体の8割を占めている。

郵政グループ3社は利食い優勢だったが、一方でメガバンク3行が終日強い値動きをみせており、需給状況は良好であろう。決算についてはミクシィ<2121>、東芝<6502>などへの売り圧力が強まる一方で、オリンパス<7733>がストップ高、NTT<9432>が終日堅調な展開となるなど、決算内容に対して敏感な反応をみせている。ただ、逃げ足の速い資金による乱高下とはならず、冷静な値動きであろう。

また、米国の年内利上げ観測が強まるなか、保険や銀行への物色が強まっている。メガバンクは決算を前にリバウンド基調が強まっており、需給整理が進捗してくるだろう。決算でアク抜けとなれば、相対的に出遅れているセクターや銘柄への物色へも向かわせてくる展開が期待されてくる。

《AK》

 提供:フィスコ

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