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【経済】10月米雇用統計直前予想


 6日に発表される10月の非農業部門雇用者数は前月比+18.5万人程度、失業率は5.0%と予想されており、雇用者増加数は9月実績(+14.2万人)を上回る見込み。失業率は9月の5.1%をやや下回る可能性がある。

《非農業部門雇用者数が予想通りの場合、12月利上げを想定してドル上昇か》
 10月の非農業部門雇用者数が市場予想とおおむね一致するか予想を上回った場合、12月15-16日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で金利の引き上げが決定されるとの観測が広がり、ドル買いが優勢となりそうだ。失業率が予想に反して上昇した場合、ドルは伸び悩む可能性があるが、求職者数の増加によるものであればドルは下げ渋ると思われる。

《非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回った場合、ドル安・株安の可能性》
 10月の非農業部門雇用者が市場予想を下回った場合、利上げ先送りの思惑が広がることから、ドル売りが優勢となりそうだが、15万人程度の増加であれば、問題なしか。ただし、予想を大幅に下回った場合は、労働市場の持続的な改善は難しいとの懸念や景気先行きに対する不安が広がることで株安となる可能性がある。ドル相場も下落する可能性が高い。
《MK》

 提供:フィスコ

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