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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JIN、テルモ、クボタ、ラオックス

■ジェイアイエヌ <3046>  4,795円  +240 円 (+5.3%)  本日終値
 ジェイアイエヌ<3046>が大幅反発。5日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比19.9%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。9月に続いて「JINS CLASSIC」シリーズの新型投入を行ったことで新型のラインアップが全て出揃った効果があったほか、「JINS CLASSIC」中心の広告宣伝を行ったことも売り上げ増に寄与した。なお、全店売上高は同25.0%増だった。

■テルモ <4543>  3,850円  +190 円 (+5.2%)  本日終値
 5日、テルモ <4543> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比5.1%増の357億円に伸びて着地したことが買い材料。北米を中心に海外でカテーテル(医療用細管)の販売が伸び、11.1%の増収を達成したことが寄与。コスト削減による採算改善なども増益に貢献した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→38円(前期は30.5円)に増額修正したことも支援材料。

■船井総研HD <9757>  1,915円  +92 円 (+5.1%)  本日終値
 5日、船井総研HD <9757> が15年12月期の連結経常利益を従来予想の31.5億円→35.5億円に12.7%上方修正。増益率が4.0%増→17.2%増に拡大し、3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。住宅・不動産向けや医療・介護向けのコンサルティング業務の受注が伸びることが寄与。業種別経営研究会による会費収入の増加も上振れに貢献する。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の34円→36円(前期は32円)に増額修正したことも支援材料。同時に、12月末割当で1→1.2の株式分割を実施すると発表。流動性の向上などを好感する買いも向かった。

■日清オイリオグループ <2602>  480円  +23 円 (+5.0%)  本日終値
 5日に決算を発表。「上期経常が17%増益で着地・7-9月期も65%増益」が好感された。日清オイリオ <2602> が11月5日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比16.8%増の36.9億円に伸び、通期計画の70億円に対する進捗率は52.7%となり、5年平均の52.8%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒日清オイリオグループの詳しい業績推移表を見る

■クボタ <6326>  1,963円  +92 円 (+4.9%)  本日終値
 5日、クボタ <6326> が決算(米国会計基準)を発表。15年12月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比13.7%増の1177億円に伸びて着地したことが買い材料。政府補助金が再開した中国で農業機械の販売が大きく伸びた機械部門が収益を牽引した。円安による採算改善なども増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の1700億円→1750億円に2.9%上方修正した。併せて、従来未定としていた今期の年間配当は28円(前期は28円)実施する方針とした。

■ミネベア <6479>  1,457円  +63 円 (+4.5%)  本日終値
 ミネベア<6479>が上値追い。同社は5日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を6500億円から6800億円(前期比35.8%増)へ増額する一方、営業利益を675億円から660億円(同9.8%増)へ、最終利益を500億円から480億円(同20.3%増)へ下方修正した。スマートフォン向けLEDバックライトなどの伸び悩みを考慮した。ただ、トップラインは想定を上回り、最終利益は減額したとはいえピーク利益更新見通しに変化はなく、買い安心感につながったようだ。未定としていた期末配当は前年実績に対し4円増配となる10円とし、年間20円配当とすることを発表したこともポジティブに働いている。

■ラオックス <8202>  330円  +14 円 (+4.4%)  本日終値
 ラオックス<8202>が続伸。クレディ・スイス証券では、最近の株価調整を受けて、新たに懸念すべき個別材料はなく、株価下落そのものが同社株を保有する投資家のセンチメントを急速に冷やしているものと推察。現在株価は17年12月期予想PERで17倍台まで調整、その成長性に鑑みて、バリュエーション面のディスカウントは行き過ぎと解説。レーティング「アウトパフォーム」と目標株価510円を継続している。

■日本化薬 <4272>  1,336円  +55 円 (+4.3%)  本日終値
 5日、日化薬 <4272> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.42%にあたる800万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は15年11月6日から16年9月30日まで。同時に、16年3月期の連結経常利益を従来予想の256億円→220億円に14.1%下方修正。従来の1.7%増益予想から一転して12.6%減益見通しとなったが悪材料視されなかった。

■芙蓉総合リース <8424>  5,630円  +230 円 (+4.3%)  本日終値
 芙蓉総合リース<8424>が3日続伸、上場来高値を更新。野村証券は、同社が5日の午後2時に発表した16年3月期第2四半期累計の連結決算について、業績が同証券予想に比べて好調、配当の上方修正及び株主還元姿勢の強化、の2点がポジティブだったと指摘。決算を踏まえ、同証券による業績予想および配当予想を上方修正し、目標株価を5800円から6800円に引き上げ、レーティングは「バイ」を継続している。また、中期経営計画の目標値の上方修正や、さらなる株主還元の拡大などがバリュエーション切り上げのカタリストとなるとの見解を示している。

■シスメックス <6869>  7,390円  +290 円 (+4.1%)  本日終値
 シスメックス<6869>が3連騰。5日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の2450億円から2520億円(前期比13.8%増)へ、営業利益を500億円から520億円(同17.1%増)へ上方修正したことが好感されている。為替レートが想定より円安に推移したことに加えて、ドイツの検体検査試薬工業の生産増強効果もあり、EMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ)の売上高が従来予想を上回っていることが要因という。なお、同時に発表した第2四半期累計の連結決算は売上高1217億7200万円(前年同期比22.9%増)、営業利益266億6000万円(同32.6%増)だった。また、11月に上場20周年を迎えることから、中間配当で記念配当4円を実施し、24円にするとあわせて発表。年間配当は44円(従来予想40円、前期38円)を予定している。

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