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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンケン、ツムラ、ディップ、住友林

■サンケン電気 <6707>  503円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 サンケン電気<6707>が急騰。同社は5日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1720億円から1620億円(前期比0.8%増)へ、営業利益を130億円から80億円(同28.6%減)へ、最終利益を81億円から25億円(同68.5%減)へそれぞれ大幅に減額した。パワー半導体に強みを持つ電子部デバイスメーカーだが、テレビや産業機械向けなどを中心に需要減速が顕著となっている。売上高が想定を下回り、それに伴う工場稼働率の低下から最終利益は従来見通しの3分の1以下に落ち込む見通し。ただ、株価は8月初旬以降、業績変調を織り込むかたちで低迷しており、目先材料出尽くしから買い戻しが加速した。

■ツムラ <4540>  3,270円  +324 円 (+11.0%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 5日、ツムラ <4540> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比9.6%増の100億円に伸び、従来の7.5%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。医師の情報ニーズの多様化に対応するための「疾患・症状別アプローチ」などが奏功し、医療用漢方製剤の販売が伸びたことが寄与。業務の効率化などによる販管費の削減も一転増益に貢献した。

■ディップ <2379>  2,383円  +233 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ディップ<2379>が急反発。仏系有力証券では、8月から株価が3分の1下落したことを受け、バリュエーションの安さに着目。レーティング「買い」、目標株価3300円でカバレッジを開始しており、市場ではこれが材料視されたもよう。

■シミックHD <2309>  1,716円  +132 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 5日に決算を発表。「今期経常は2倍増益、前期配当を12.5円減額・今期は12.5円減配へ」が好感された。シミックHD <2309> が11月5日大引け後(16:10)に決算を発表。15年9月期の連結経常利益は前の期比63.3%減の9.7億円に落ち込んだが、16年9月期は前期比2.0倍の19.6億円にV字回復する見通しとなった。同時に、前期の年間配当を35円→22.5円(前の期は35円)に減額し、今期も前期比12.5円減の10円に大幅減配する方針とした。
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■住友林業 <1911>  1,571円  +120 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 住友林業<1911>が急伸。前日の午後に16年3月期第2四半期累計の連結決算を発表しており、きょうも引き続き決算を好感した買いが入っているようだ。東証1部の値上がり率ランキングでベストテン入り。SMBC日興証券は同社の決算について、通期営業利益計画が、住宅事業の利益率改善と海外事業の伸長で、従来の350億円から390億円へ増額されたため、ポジティブと評価している。同証券による利益予想を増額し、目標株価は従来の1350円から1410円へ引き上げられた。投資評価は「3」(アンダーパフォーム)を継続している。

■エレコム <6750>  1,547円  +109 円 (+7.6%)  本日終値
 5日に決算を発表。「上期経常が8%増益で着地・7-9月期も13%増益」が好感された。エレコム <6750> が11月5日大引け後(15:30)に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.7%増の35.6億円に伸びたが、通期計画の80億円に対する進捗率は44.5%となり、5年平均の43.5%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒エレコムの詳しい業績推移表を見る

■ツクイ <2398>  1,411円  +89 円 (+6.7%)  本日終値
 ツクイ<2398>が大幅続伸、年初来高値を更新。引き続き4日に発表した16年3月期単独業績予想の営業利益を27億4700万円から29億1600万円(前期比16.2%減)への上方修正を好感した買いが入っているほか、前日に発表した10月の介護サービス利用状況で、利用者数が5万1813人(前年同月比6.4%増、前月比0.9%増)とプラス成長を続けていることを好感した買いが入っている。なお、5日付で投資判断「B」を継続しつつ、フェアバリューを900円から1200円に引き上げたいちよし経済研究所では、4日に発表した第1次中期経営計画で通所介護を軸とした戦略で利益成長を狙う方針を評価。18年3月期に売上高818億6000万円、営業利益57億3000万円を目指す計画をやや挑戦的な目標としている。

■三井海洋開発 <6269>  1,776円  +102 円 (+6.1%)  本日終値
 5日に決算を発表。「今期経常を11%上方修正」が好感された。三井海洋 <6269> が11月5日大引け後(15:30)に決算を発表。15年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比38.9%増の93.3億円に拡大した。
  ⇒⇒三井海洋開発の詳しい業績推移表を見る

■関電工 <1942>  831円  +46 円 (+5.9%)  本日終値
 関電工<1942>が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同社について、来期業績予想をベースにバリュエーションを判断することが適切と考え、目標株価を710円から900円へ引き上げ、カバレッジセクター内で同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に中位となると考え、レーティングを「アンダーウエイト」から「ニュートラル」へ格上げしている。同証券は、同社の16年3月期上期決算を受けて16年3月期以降の同証券業績予想を増額修正。前回予想との相違点は、電力部門の受注高、完工高予想を増額したこと、完工総利益率予想を引き上げたこと、17年3月期以降の販管費予想を増額したことの3点としている。

■きんでん <1944>  1,630円  +88 円 (+5.7%)  本日終値
 きんでん<1944>が急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付でレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を1900円から2000円に引き上げた。収益の大半を占める国内事業については通信キャリアの設備投資抑制の影響で受注及び完工高が低迷している情報通信部門を除くと想定を上回る状況で推移しており、全体としてポジティブな事業環境にあると指摘。今16年3月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の280億円(前期実績293億2500万円)に対して従来予想の320億円から325億円へ、来期予想を340億円から350億円に引き上げている。

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