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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円台で推移か、米年内利上げ期待でリスク選好の円売り継続


4日のドル・円は東京市場では121円38銭から121円00銭まで下落したが、欧米市場でドルは121円72銭まで上昇し、121円57銭で引けた。

本日5日のドル・円は121円台で推移か。米国株は下げたが、米国の年内利上げ期待が高まっていることから、リスク選好的なドル買い・円売りは継続する見込み。

4日に行われたイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言では「連邦公開市場委員会(FOMC)は12月の利上げが適切となる可能性があると考えている」、「米国経済は十分に強く、労働市場の改善やインフレの上昇を支援する」等の見解が表明された。

イエレンFRB議長は「12月会合での利上げの可能性はあるが、決定はしていない」と述べたが、年内利上げに懐疑的だった一部の投資家からは「12月利上げは十分あり得る」との声が聞かれている。

おおよそ1年前には、米利上げは2015年6月までに実施されるとの見方が多く、雇用情勢が改善すれば利上げ開始は多少早まる可能性があると予想されていた。雇用情勢は1年前と比べて改善したが、賃金の上昇はやや抑制されており、インフレが急速に進行するような状況ではない。イエレン議長は「12月の決定はデータ次第」と述べたが、インフレ関連の指標は利上げの可否を最終的に決定する材料になるかもしれない。

《SY》

 提供:フィスコ

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