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【市況】買い優勢か、12月利上げに向け当局者の発言を注視


『米株式市場』


3日のNY市場は上昇。9月製造業受注指数が概ね予想と一致したほか、原油先物相場の上昇、10月の新車販売台数の伸びなどが好感された。ダウ平均は89.39ドル高の17918.15、ナスダックは17.98ポイント高の5145.13。


グローベックスの米株先物は小じっかりに推移しているほか、欧州市場も全般上昇して始まっている。中国・上海市場は景気減速懸念の後退からリバウンドをみせており、これらを受けて買い優勢の展開が期待される。


一方で、経済指標では雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告が予定されている。雇用統計への見方というよりは、12月利上げに対する思惑等につながる可能性があるだろう。その他、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長証言のほか、ニューヨーク連銀のダドリー総裁、フィッシャーFRB副議長の講演が予定されている。


12月に利上げに踏み切る用意があるとの一致したメッセージを発する機会となるとみられており、発言内容が大きく影響しそうだ。もっとも、前回のFOMCでは、12月の利上げを検討するとの表現が加わっており、市場は織り込んでいるとみられる。明確なメッセージが出されるようだと、アク抜け的な流れも意識されそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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