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【経済】米利上げの影響を最小限に抑えるために日・欧は追加緩和を行うのか?


 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3日に行われた講演で「ECBの資産購入はスムースに進行、好影響をもたらしている」との見方を示した。ドラギ総裁は「成長、インフレ見通しに下方リスクが見られる」と指摘したが、現在の金融緩和策については「12月の会合で再検討する必要があるだろう」と述べた。

 ECBの理事会メンバーの一部は量的緩和策の強化が必要であると考えているようだが、日本のケースを確認するまでもなく、物価上昇を促すことにはならないと言える。12月の理事会で量的緩和策の強化が決定されるとは限らない。

 市場関係者の間では、米国は12月に利上げを行い、ユーロ圏と日本は追加緩和を実施するのではないか?との見方が出ているようだ。日本、ユーロ圏の金融政策は米利上げによる影響を最小限に抑えることが目的との声も聞かれている。日本は円安誘導を容認されているわけではないが、ある程度の円安になってもおかしくないだろう。
《MK》

 提供:フィスコ

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