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【市況】2日の中国本土市場概況:上海総合1.7%安で続落、中国PMIの下振れを懸念


週明け2日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比57.48ポイント(1.70%)安の3325.08ポイントと続落した。上海A株指数は60.22ポイント(1.70%)安の3481.94ポイント。外貨建てB株相場も下落する。上海B株指数が5.37ポイント(1.50%)安の353.18ポイント、深センB株指数が6.26ポイント(0.54%)安の1147.18ポイントで引けた。

国内景気の先行き不安が強まる。1日に公表された10月の中国製造業PMI(中国国家統計局と中国物流購入連合会が集計)で、前月と同水準の49.8に低迷したことが重し。景況判断の分かれ目となる50を3カ月連続で下回り、市場予想(50.0)にも届かなかったことが嫌気されている。中国共産党の第18期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)が先週閉幕するなか、これから各種の産業支援策が打ち出されるとの期待で一時プラス圏に浮上する場面がみられたものの、結局マイナスで引けた。上海総合指数は10月に月間で10%超の上昇を記録したため、利食い売りも出やすい状況となっている。

業種別では、時価総額上位のエネルギー株が安い。中国石油天然気(601857/SH)が2.5%、中国神華能源(601088/SH)が2.1%ずつ下落した。保険株の下げも目立つ。業績の下振れが引き続き売り材料視され、中国人寿保険(601628/SH)が3.3%安と続落した。ITハイテク関連株やインフラ関連株、自動車株、不動産株、運輸株などもさえない。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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