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【市況】決算発表企業をピンポイントで物色する流れに【クロージング】


29日の日経平均は上昇。32.69円高の18935.71円(出来高概算27億2000万株)で取引を終えた。米株高の流れを受けて19000円を回復して始まったが、寄り付き直後に付けた19080.89円を高値に、その後はじりじりと上げ幅を縮めており、一時18809.48円まで下押す局面もみられた。市場予想を上回る9月の鉱工業生産の発表を背景に、日銀の追加緩和観測が後退しており、主力株には次第に利益確定の売りが優勢になっていた。

また、任天堂<7974>、ディーエヌエー<2432>などの急落によるハシゴを外される動きなども、より慎重にさせていると考えられる。一方で、HOYA<7741>は好決算と自社株買い・消却の発表がポジティブに評価されて急伸するなど、短期資金等が集中する中で、明暗を分ける動きが極端に窺える。

明日は日銀の金融政策決定会合の結果が注目されるが、コンセンサスとしては現状維持なのであろう。とはいえ、瞬間的には失望売りも考えられるが年内の追加緩和期待は根強いことから、失望以上に押し目買い意欲の方が強いだろう。また、明日は決算発表の第一弾のピークとなる。そのため、全体としては模様眺めムードが強く、決算発表企業をピンポイントで物色する流れになりそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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