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【市況】29日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で反発、金融株はさえない


29日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比12.12ポイント(0.36%)高の3387.32イントと反発した。上海A株指数は12.58ポイント(0.36%)高の3547.49ポイント。外貨建てB株相場も上昇する。上海B株指数が4.09ポイント(1.18%)高の350.21ポイント、深センB株指数が7.58ポイント(0.66%)高の1151.85ポイントで引けた。

政策期待が支え。第18期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)の閉幕を迎え、これから徐々に各種政策が発表される見通しだ。指数は朝方、一時マイナスに転じる場面がみられたものの買いが入り、引けにかけて上げ幅を広げている。

業種別では、政策の恩恵を受けやすい軍事関連株の上げが目立つ。航空機用機械メーカーの中航機載電子(600372/SH)が1.9%上昇する。第13次5カ年計画(2016~20年)の骨子が5中全会で策定され、軍民統合(軍事技術の民間転用と民間企業の軍事産業参入の容認)が加速されると報じられたことが手がかりだ。自動車株も急伸。中国商用車大手の北汽福田汽車(600166/SH)がストップ高で引けた。不動産株や消費関連株、ITハイテク関連株なども買われている。

半面、金融株の一角はさえない。四半期業績の下振れに失望し、中国人寿保険(601628/SH)が1.2%安と値を下げた。不良債権の増勢、業績の先行きを不安視し、銀行株も総じて弱含んでいる。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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