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【経済】NYの視点:米ダラス連銀製造業活動指数もリセッション時の水準


中国人民銀行による積極的な利下げ、欧州中央銀行(ECB)や日本の追加緩和観測が強まる一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が大幅に後退している。金利先物市場での27-28日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率はわずか6%。年内の利上げ確率も現在のところ36%にとどまっている。

各地区製造業指数は依然として冴えない。最新10月のダラス連銀製造業活動指数は-12.7と、改善予想に反して9月の-9.5から逆に悪化。また、10カ月連続のマイナスとなり、景気後退以降で最長を記録した。6か月先の見通しも9月の4.8から4.1へ低下。内容も冴えない。重要項目の新規受注は-7.6と9月の-4.6から悪化。販売価格Pricereceivedも下落が継続した。雇用は4月来のプラスに改善したものの平均週間労働時間は過去10カ月の間9か月間マイナスとなった。同見通しもプラスながら6.5から2.5へ低下。労働時間の減少は賃金の伸びの鈍化につながる。米連邦準備制度理事会(FRB)が当面追加緩和を維持するとの見通しは、リスク資産への投資に拍車をかける。

《NO》

 提供:フィスコ

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