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【通貨】NY為替:ユーロ急落、ドラギECB総裁が追加緩和に言及


外為市場でユーロは急落した。ドラギECB総裁が会見で追加緩和に言及したことが背景にある。ユーロ・ドルは1.1323ドルから1.1170ドルまで急落し、6日以来の安値を更新。ユーロ・円は135円62銭から134円29銭へ急落し、2日以来の安値を更新した。

欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り3つの政策金利を現行で据え置いた。その後の記者会見で、ドラギ総裁はインフレや成長見通しのリスクが下方であることを明らかにした。また、為替は政策目標ではないものの、最近のユーロ高がインフレリスクになると言及。さらに、委員会が中銀預金金利の追加引き下げを協議したことや、数人のメンバーが今回の会合での追加緩和の実施を主張したことも明らかにした。次回12月の会合では、緩和策の見直しをする方針を表明。必要とあれば、量的緩和(QE)の調整に加え、あらゆる政策手段に対してオープンであると述べた。

【金融政策】
欧州中央銀行(ECB)主要政策金利:0.05%(予想0.05%、前回0.05%)、中銀預金金利:-0.2%(予想-0.2%、前回-0.2%)、限界貸出金利+0.3%(予想0.3%、前回0.3%)

《KK》

 提供:フィスコ

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