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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:オービック、TASAKI、雪印メグ、新光電工

■オービック <4684>  6,160円  +470 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 オービック<4684>が急反発。同社が21日取引終了後に発表した16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は売上高が288億500万円(前年同期比4.2%増)、営業利益130億2300万円(同8.0%増)、最終利益132億6500万円(同40.5%増)と好調だった。売上高は下振れたものの利益は事前の会社側計画を上回って着地したことでこれを評価する買いを集めた。金融や流通向けシステム構築需要や高採算の既存顧客向けメンテナンス需要が高水準で利益を押し上げている。特に最終利益は償却債権取立益27億5000万円を特別利益に計上したことにより伸びが大きくなった。なお、16年3月期通期の連結業績予想では最終利益のみ202億円から229億5000万円(前期比22.2%増)へ上方修正している。

■TASAKI <7968>  2,100円  +110 円 (+5.5%)  11:30現在
 TASAKI<7968>が大幅高。9月の訪日外国人観光客は46.7%の引き続き高い伸びをみせ、その消費額も7~9月では四半期として初めて1兆円の大台を超えた。同社は真珠を中心に総合宝飾品を手掛けており、インバウンド高額消費の恩恵を大きく享受している。15年10月期第3四半期(14年11月~15年7月)の営業利益は24億900万円(前年同期比72%増)と大幅な伸びを示し、通期計画に対する進捗率は90%に達しており増額期待が大きい。さらに配当は期末一括で40円を計画、今月27日に権利取り最終日を迎えることで、駆け込みでのインカム狙いの買いを誘導する背景ともなっている。

■四国化成工業 <4099>  1,065円  +49 円 (+4.8%)  11:30現在
 21日、四国化 <4099> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の30.5億円→39.6億円に29.8%上方修正。増益率が0.6%増→30.6%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。円安効果で化学品事業の輸出販売が想定より伸びたことが寄与。4月に実施した価格改定で建材事業の採算が改善したことも利益を押し上げた。

■雪印メグミルク <2270>  2,314円  +88 円 (+4.0%)  11:30現在
 雪印メグミルク<2270>が続伸。11時ごろに、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の5600億円から5650億円(前期比2.8%増)へ、営業利益を同95億円から120億円(同27.9%増)へ、純利益を同60億円から140億円(同3.6倍)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。ヨーグルトやプロセスチーズなどの主力商品の売り上げが好調に推移していることに加えて、先月発表した固定資産の譲渡による特別利益を計上したことなどが要因としている。

■新光電気工業 <6967>  816円  +25 円 (+3.2%)  11:30現在
 21日、新光電工 <6967> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の47億円→78億円に66.0%上方修正。増益率が73.2%増→2.9倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。半導体製造装置向けにセラミック静電チャックの販売が好調に推移する中、円安による採算改善や為替差益の発生が利益を押し上げた。

■日本電産 <6594>  8,986円  +152 円 (+1.7%)  11:30現在
 日本電産<6594>が大幅に3日続伸。21日引け後に16年3月期第2四半期累計(4~9月)決算を発表、連結売上高は前年同期比20%増の5873億5200万円、営業利益は同19.1%増の618億5000万円、純利益は同29.7%増の476億2200万円となった。中国景気減速に対する警戒や影響が払しょくできないままで推移としているものの、直近の四半期(7~9月)の連結売上高は7四半期連続増収で初の3000億円超えとなる3023億1100万円となり、過去最高を更新したとしている。このほか、16年3月期の設備投資計画を期初の720億円から900億円に上方修正している。

■東芝 <6502>  342.2円  +4.8 円 (+1.4%)  11:30現在
 東芝<6502>が続伸。欧州有力証券では、このレベルのバリュエーションは安く見えると指摘。株価ダウンサイドは限定されているとの見方で、レーティングを「売り」から「アンダーパフォーム」に、目標株価を335円から350円に引き上げている。

■東邦チタニウム <5727>  1,614円  +18 円 (+1.1%)  11:30現在
 東邦チタニウム<5727>が全般軟調相場に抗して続伸。同社は21日取引終了後、16年3月期の第2四半期(4~9月)連結業績予想の修正を発表。売上高を225億円から230億円(前年同期比36.7%増)へ、営業損益を13億円から17億円(前年同期35億6100万円の赤字)へ、最終損益を10億円から14億円(同38億2400万円の赤字)へそれぞれ上方修正した。為替が円安で推移したことでスポンジチタンの輸出採算が会社側想定を上回ったほか、コスト改善効果の発現に伴い収益が押し上げられた。営業利益は21日付で日本経済新聞が報じた観測をさらに2億円上回ったこともあり、好業績を評価する買いが継続している。

■三菱食品 <7451>  2,986円  +33 円 (+1.1%)  11:30現在
 21日、三菱食品 <7451> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の63億円→83億円に31.7%上方修正。従来の10.9%減益予想から一転して17.3%増益見通しとなったことが買い材料。気温上昇による飲料類の販売好調などで、売上が計画を上回ったことが寄与。販管費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。

■日産自動車 <7201>  1,220円  +4 円 (+0.3%)  11:30現在
 日産自動車<7201>が堅調。同社は21日、兼松<8020>とともに新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が米国カリフォルニア州の北部都市圏で実施する「電気自動車(EV)の行動範囲拡大実証事業」の委託先に選定されたと発表した。これは、両社が昨年12月から今年6月までの間に実施した実証前事前調査結果をもとに、NEDOの事業化評価を経て正式に委託先として選定されたもの。この実証事業では、急速充電器を整備し、EVの行動範囲を都市間移動に拡大することを目的に実施。カリフォルニア州でEVのさまざまな行動パターンデータを集積し、調査・分析・研究を通じて、EVの普及と利用拡大モデルの確立を図る。

■デンソー <6902>  5,706円  +7 円 (+0.1%)  11:30現在
 デンソー<6902>が小幅続伸。欧州大手証券では、同社は環境技術のグローバルな優位性を維持・向上が可能と指摘。経営戦略は安定成長を志向、中長期の業績回復に対する信頼性が高いとの見方で、グローバル自動車部品業界及びトヨタグループ比較でも、積極的な株主還元姿勢を評価。セクター全体の環境が悪化する局面でも、中長期の視点から買う価値があるとみて、レーティング「バイ」、目標株価6500円でカバレッジを開始している。

■IHI <7013>  342円  -26 円 (-7.1%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 IHI<7013>が急反落。21日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、営業利益を従来予想の750億円から500億円(前期比21.0%減)へ、純利益を同390億円から180億円(同98.2%増)へ下方修正したことが嫌気されている。なお、売上高は1兆5800億円(同8.5%増)で従来予想を据え置いた。上期にF-LNG・海洋構造物事業における採算悪化が想定を上回ったことが下方修正の主な要因という。また、原油安や中国経済の低迷など外部環境の悪化を受けて資源・エネルギー・環境および産業システム・汎用機械事業領域の売上高が当初想定より減少したことや、資源・エネルギー・環境事業領域の一部受注工事で追加費用の計上が見込まれることなども響いたとしている。

●ストップ高銘柄
 構造計画研究所 <4748>  1,685円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在
 富山銀行 <8365>  3,955円  +700 円 (+21.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 モジュレ <3043>  1,028円  +150 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ロックオン <3690>  1,084円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 アクアライン <6173>  1,131円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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