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【経済】人民元取引:ロンドンで激増、「滬倫通」のスタートに期待


ロンドン市場における人民元の取引量が急増している。統計によると、ロンドンでの人民元外貨取引量は昨年だけで143%増加。全体に占める米ドル・元ペア取引量も2012年の0.16%から現在の1.49%に拡大したという。

オフショアにおける人民元の取引量は香港に続き、ロンドンは2位に浮上している。ロンドンの優位性について、英国の貿易量ではなく、金融システムが発達していることや豊富な金融ツールが歓迎されていると分析されている。

また、滬港通(上海と香港の株式市場相互乗り入れ制度)に続き、中国当局が「滬倫通(上海とロンドンの株式市場相互乗り入れ制度)」を検討しており、正式に導入されれば、人民元に対する需要が一段と拡大すると期待されている。

なお、中国人民銀行(中央銀行)とイングランド銀行(中央銀行)は今月20日、通貨スワップ協定を従来の2000億元⇔200億ポンドから3500億元⇔350億ポンドに拡大した。中国銀行も同日、元建て債券指数を導入し、ロンドンに元取引拠点開設した。

《ZN》

 提供:フィスコ

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