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【経済】中国:ネット小説で億万長者誕生、しかし全体9割は「収入なし」


小額課金で毎日小説が読める「ネット文学」の世界で億万長者が誕生し、話題となっている。しかしそうした 「売れっ子作家」は、実際には数えるほど。ひとつのサイトに数百人がひしめいているネット作家の大半は、無収入だという。揚子晩報が19日付で伝えた。
2011年から中国各地で放映され、大きな話題を呼んだ「宮廷の諍い女」や「宮廷女官 若曦」などは人気のネット小説をテレビドラマ化したものである。
2014年のネット作家長者番付で首位になったのは唐家三少氏。1年間の印税収入は5000万人民元(約9億5000万円)に達した。過去3年の合算では、1億人民元(19億円)を超えたとみられる。ネット小説からの課金収入そのものより、ゲーム、漫画、アニメ、映画などからも著作権収入が大きいとされる。
しかしネット文学の世界で、同氏はきわめて例外的な存在。ネット作家の9割は無収入という。収入のある作家でも、1カ月に1万人民元(19万円)の印税収入があるのは、全体の3%にも満たないとされる。
小説連載の仕事もハードだ。ある程度の収入を得ようとすれば、毎日最低でも3000字を書き続けなければならないため。ほとんどの人は、途中で投げ出してしまうのが現実だ。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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