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2015年10月19日19時00分

【特集】直撃Q&A「中国GDP」 市場関係者に聞きました!


中国7~9月期GDP、その影響は?
―ほぼ予想の範囲内、五中全会での議論に関心―

 中国国家統計局は19日、15年7~9月期国内総生産(GDP)が前年同期比6.9%増となったと発表した。市場予想(6.8%増)を上回り、中国GDPの底堅さを安堵する声も上がった。果たして、この中国GDPの結果は今後のマーケットにどんな影響を与えるのか。第一生命経済研究所・首席エコノミストの嶌峰 義清氏と内藤証券中国部・情報統括課長の千原靖弘氏にQ&Aを行った。

●Q1 中国GDP発表を受けた第一印象は?

嶌峰> 中国のGDPは政府当局の意向次第の面があるように感じているが、株安のなかでも消費は上向いている様子であり、それなりに堅調とみてよいと思う。

千原> ほぼ市場の予想の範囲内。市場には前回のGDPの数字に対し懐疑的な声も出ていた。今回も政府目標の7%前後と市場予想(6.8%)の中間の数字であり、突っ込みどころはあるだろうが、経済実勢からみてそうおかしい数字ではない。

●Q2 中国の2015年のGDP成長率は?
    今後の中国市場のポイントは?

嶌峰> 当社では15年は7%成長を予想している。今後のポイントは外需。中国は所得水準が上がるなか、消費は底堅い。株安にも何とか歯止めをかけた。海外景気による外需が気になるが、海外も今後、回復に向かい中国景気を支えるだろう。 

千原> 15年の通期は7%成長か、それをやや下回る水準。16年は、積極的な金融緩和などがなければ、今年を下回るのでは。今後の中国政府に対する政策期待は高まっていくだろう。年内に1回程度の利下げ、あるいは預金準備率引き下げはあり得る。また、今月下旬に中国共産党は経済運営の5カ年計画を討議する党中央委員会第5回全体会議「5中全会」(26~29日)を開くが、株式市場ではそこで打ち出される内容への期待も膨らむだろう。

●Q3 年末に向けた中国の株価展開、あるいは日本市場への影響をどうみるか。

嶌峰> 中国GDPはともかく、この日発表された中国の9月鉱工業生産は市場予想に達していない。中国関連の経済指標は、全体的にはポジティブとは言えない。ただ、今後、海外情勢などの改善などが見込める。中国要因は、当面大きく足を引っ張る材料とはならないだろう。日本株は年末にかけ上昇を予想しており、日経平均2万円を見込んでいる。

千原> 中国の株価は上昇基調だと思う。出来高からみて、上海株式市場は、急落後の戻り売りをある程度こなしている。株価は動き出したら、一気に水準を変えることも考えられるが、上海総合指数は、8月中下旬の3600を超えることは可能だろう。

株探ニュース

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