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【市況】16日の香港市場概況:ハンセン指数は上昇、政策期待が株価を下支え


16日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比179.20ポイント(0.78%)高の23067.37ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が84.08ポイント(0.80%)高の10637.01ポイントと、そろって続伸した。売買代金は879億8000万香港ドル(15日は907億6900万香港ドル)。

前日の好地合いを継ぐ。第18期中央委員会第5回全体会議(5中全会)の開催を26~29日に控え、政策期待が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)が15日に発表した金融統計も好感。今年9月の人民元建て新規融資が1兆500億人民元(約19兆6400億円)に達し、市場予想の9000億人民元を上回ったことが安心感を誘った。欧州の追加金融緩和期待、米国の利上げ後ずれ観測などを材料に、15日の欧米市場が軒並み上昇したことも追い風となっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、アジアで生命保険業務を手がけるAIA(1299/HK)が3.4%高と上げが目立つ。同社は16日、第3四半期の新契約価値が前年同期比18%増の5億5200万米ドル(約656億円)に達したと報告した。市場予想を上回ったことで、投資家の買い意欲が増している。

H株金融セクターもしっかり。中国太平洋保険集団(2601/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって2.4%高、広発証券(1776/HK)が2.1%高で引けた。

子ども関連の銘柄群も物色される。粉ミルク大手メーカーの合生元国際HD(1112/HK)が6.4%高、同じく粉ミルクの雅士利国際HD(1230/HK)が4.3%高、子供用品生産・販売を手がける好孩子国際HD(1086/HK)が2.2%高と値を上げた。5中全会では、一人っ子政策の全面的な緩和が検討されると報じられたことを材料視している。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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