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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):NTN、コロプラ、ダイキン、川崎汽

■NTN <6472>  563円  -23 円 (-3.9%)  本日終値
 NTN<6472>が続落。きょうは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がNTNの目標株価を750円から730円へ引き下げたことが確認されている。同証券は、アジア、中国など、新興国での低調な景気動向と新興国通貨安の反映に伴い業績予想を下方修正し、目標株価を引き下げている。ただ、同社の今後の株価パフォーマンスが機械セクター内で相対的に中位に位置するとみて、レーティングは「ニュートラル」を継続している。今後の注視点については、自動車事業の新規案件効果の持続性と指摘している。

■コロプラ <3668>  1,973円  -77 円 (-3.8%)  本日終値
 コロプラ<3668>が続落。ドイツ証券は13日、同社株の目標株価を2490円から1870円に引き下げた。同証券では、目標株価の予想ベースを16年9月期に変更したが、PERに基づく目標株価を25%引き下げた。決算発表では、「おそらく楽観的な16年9月期計画を発表するだろうが、同社は競争激化に直面していると思われる」と指摘し、同期の実質ゼロ成長を見込んでいる。また、「白猫プロジェクト」は初年度は好調だったが、「その後は頭打ちの兆候が見られる」としている。

■ホギメディカル <3593>  5,500円  -210 円 (-3.7%)  本日終値
 ホギメディカル<3593>は3日ぶり反落。同社は13日取引終了後、16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は176億5200万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は43億8300万円(同7.6%増)、最終利益は30億3500万円(同8.7%増)だった。ただ、株価は全般相場軟調の影響を受けて利益確定の売りが優勢となった。同社は手術着など医療用不織布のトップメーカーで医療用具と合わせたキット販売を手掛け、手術室周辺の各種情報を迅速に収集する手術管理の仕組みと、業務簡素化に貢献する製品で医療施設をサポートしていくシステム「オペラマスター」を展開している。オペラマスターの新規契約件数は16件で累計契約件数は255件まで拡大、オペラマスター契約病院でのキット使用率が上昇するなか、下期に本格的な寄与が想定される。

■ダイキン工業 <6367>  7,424円  -284 円 (-3.7%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>、村田製作所<6981>など中国向け売上高依存比率の高い銘柄に売りがかさんでいる。前日の9月の中国貿易統計で輸入が大幅な落ち込みをみせたことで、中国景気減速に対する警戒モードが高まったが、きょう取引時間中に発表された9月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比1.6%と市場コンセンサスを下回ったことで、値がさ株を中心に関連銘柄の下げがきつくなった。

■川崎汽船 <9107>  277円  -10 円 (-3.5%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の海運セクターのリポートでは、ドライバルク船事業と定期船(コンテナ船)事業の寄与低下が長期化、その悪影響は好材料(バンカー油価格の低下、円安、タンカー事業の収益改善)以上に強力と指摘。市場は特に川崎汽船<9107>に失望する恐れがあるとの見方で、川崎汽船の経常利益コンセンサス予想はガイダンスと同証券予想の2倍以上のため、経営陣が今後のガイダンスを引き下げる可能性も高まりつつあると解説。個別では、日本郵船<9101>は航空貨物輸送事業と物流事業の力強い寄与や主軸事業の高い契約比率により収益の落ち込みや資産価値の低下から逃れる可能性が高く、川崎汽船の第2四半期決算は市場予想を下回る恐れがあるも、現在のファンダメンタルズに基づくと適切に評価されていると考え、商船三井<9104>は資産の質が懸念されると分析。セクター判断は「マーケットウエイト」を継続している。

■コマツ <6301>  1,901円  -66 円 (-3.4%)  本日終値
 コマツ<6301>が大幅続落。13日に発表された9月の中国貿易統計で輸入額が前年同月に比べ20%減少したことから、中国経済への先行き不安が再度、膨らんでいる。特に、コマツと日立建機<6305>の2社の9月中国油圧ショベル販売が不振だったことも警戒されている様子だ。ドイツ証券は13日、9月油圧ショベル販売は「中国市場全体が前年同月比で36%減であったが、コマツと日立建機はそれぞれ同55%減、44%減であった」と指摘。「日系メーカーは引き続き市場以上に厳しい」とみている。

■東京エレクトロン <8035>  6,238円  -212 円 (-3.3%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>、ローム<6963>、新光電気工業<6967>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株に売りの矛先が向いている。中国の輸入減少傾向が明らかとなるなか、世界景気減速への懸念が改めて浮上、スマートフォン最大の出荷国である中国向けの停滞は半導体需要にも影を落とす。そうしたなか、半導体世界最大手の米インテルが13日発表した2015年7~9月期決算は、売上高が前年同期比0.6%減、純利益が6.3%減と減収減益だった。これで2四半期連続の減収減益となったことから、関連銘柄にとってネガティブ材料として下げに拍車をかけるかたちとなった。

■ツガミ <6101>  517円  -17 円 (-3.2%)  本日終値
 ツガミ<6101>、オークマ<6103>、アマダホールディングス<6113>など工作機械株が軒並み軟調。日本工作機械工業会が13日に発表した9月の工作機械受注額は前年同月比19.1%減の1096億9700万円と2割近い減少となった。中国の景気減速などを背景に外需が28.6%減と落ち込みが厳しいほか、内需も2.3%減と27カ月ぶりに前年同月を下回った。前日に工作機械株は、9月の中国貿易統計での輸入急減を受け、中国向け需要の減速を嫌気するかたちで大きく株価水準を切り下げていたが、引き続き売りがかさんでいる。

■任天堂 <7974>  21,370円  -675 円 (-3.1%)  本日終値
 任天堂<7974>が反落。米系大手証券では、短期業績の不安定は依然残るとしながらも、アプリ投入後にDL数が積み上がり、規模の大きいユーザーベースへの収益化期待の高まりに、株価が支えられる可能性が高いと指摘。需要構造への対応策のエグゼキューション加速への期待が高まるとみて、レーティング「イコールウエイト」を継続。目標株価を1万9000円から2万1500円に引き上げている。

■イビデン <4062>  1,667円  -52 円 (-3.0%)  本日終値
 イビデン<4062>や新光電気工業<6967>など米インテル関連株が安い。半導体の世界最大手、米インテルが13日に発表した7~9月期決算は売上高が前年同期比0.6%減の144億6500万ドル、純利益が同6%減の31億900万ドルだった。1株当たり利益は0.64ドルだった。パソコン向け半導体の不振が続き減収減益となったことが懸念視され、インテル株は時間外取引で下落。このなか、この日の東京株式市場ではインテル向けに半導体パッケージなどを手掛ける両社を含め、半導体関連株に売りが膨らんでいる。

●ストップ高銘柄
 DMP <3652>  2,595円  +500 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 地盤HD <6072>  451円  +80 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 新日本科学 <2395>  563円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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