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【特集】オプテックス<6914> IoTサービスへの参入を図る


ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』9月24日放送において、オプテックス<6914>を取り上げている。主な内容は以下の通り。


■会社概要
オフィスや公共施設などにおける防犯用センサ・システム、自動ドア用センサや出入管理システム、LED調光システムなどを展開しており、自動ドア用センサでは世界トップシェアを誇っています。子会社のオプテックス・エフエー<6661>がジャスダックに上場しています。

■事業概要
6つの分野で事業を展開しています。オフィスや公共施設などの施設において、防犯用センサ・システムを提供する「セキュリティ事業」、自動ドア用センサや出入管理システムを提供する「エントランス事業」、工場の生産ラインの品質管理に使用する「産業機器事業」、水の透明度や物体の温度を計測する「計測機器事業」、安全運転を促進する「交通関連事業」、LED調光システムで省エネを実現する「照明制御事業」です。

9月9日には、屋外監視カメラの画像品質を高める画像鮮明化製品のラインアップ増強を発表しました。夜間や暗闇といった低照度下のカメラ画像を鮮明に映す「監視カメラ専用補助投光器」と、逆光・霧・モヤで視認性が悪くなったカメラ画像を鮮明化する「画像鮮明化装置」の提供を9月16日より開始しています。視認性を向上することで、防犯や河川・火山などの防災監視、道路の運行上状況監視、建築現場の安全監視など、用途が拡大している監視カメラにおける需要取り込みにつながるものと考えられます。

■足元の業績・通期の見通し
2015年12月期の第2四半期(1-6月)決算は、売上高が前年同期比11.3%増の13,928百万円、営業利益が同18.2%増の1,632百万円となりました。センシング事業では、防犯関連が北米及び南欧向けで大幅に伸びたほか、国内警備会社向けも順調に推移。自動ドア関連も北米及び欧州の大手自動ドアメーカー向けOEM販売が順調で前年同期を上回りました。FA事業も電子部品や半導体の生産ラインで外観検査に使用されるLED照明が国内で順調に伸びたほか、海外でも中国向けが伸長しました。通期見通しは、売上高・利益ともに上期の業績を下期が上回る見込みで、売上高が前期比15.3%増の29,600百万円、営業利益が同32.9%増の3,400百万円と2ケタ増収増益を予想しています。

■中長期の戦略
中期経営目標として、2017年12月期に連結売上高400億円、連結営業利益75億円を目指しています。それら達成のため、事業創出、人材育成、コア事業の拡大推進を図っており、売上高に関しては2019年に500億円を掲げています。

ビジネスモデル別では、モノ売り・売切りのビジネスから継続収益が得られるビジネスモデルへの転換を図り、現在売上高の80%を占めている従来型のセンサビジネスの比率を、2019年には64%まで引き下げ、システムソリューション、課金・消耗品などのサービス、EMSなどその他のビジネスの比率を増やす方針です。

新規事業では、IoTサービスへの参入を図っています。センサからサービス、運用面まで行う完結型ソリューション、他社と提携するアライアンス型ソリューション、水質モニタリングサービスなどの端末機器販売型の3つのカテゴリーで進めていく方針です。アライアンス型では、運転状況に基づいて保険料がキャッシュバックされるソニー損保の自動車保険に、共同で開発したドライブカウンタが採用されるなど、IoTサービスの今後の進展が注目されます。


ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

《TM》

 提供:フィスコ

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