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【特集】SDエンター Research Memo(1):フィットネスの新プログラム『FIVE』が本格スタート!


SDエンターテイメント<4650>は北海道を地盤に、ゲーム、ボウリング、映画などの総合娯楽施設やフィットネスジムを全国で展開する企業。2014年1月に健康コーポレーション<2928>グループ入りして以来、コスト削減等を中心とするフェーズ1は終了し、現在は売上高拡大・成長を主眼とするフェーズ2へとコマを進めた状況にある。

同社は、2016年3月期第1四半期決算(2015年4月?6月)を機に、かねて同社が検討してきた新しいフィットネスプログラム『FIVE(ファイブ)』を発表した。これは、同じ健康コーポレーショングループのRIZAPのデータやノウハウを活用しながら独自開発したグループダイエットプログラムだ。同社はFIVEを、同社が中長期経営ビジョンで掲げる業績目標の達成の成否を決める最大のカギであると位置付けている。

FIVEは最大4人までのゲスト(利用者)とトレーナーが1つのユニットとなって行う。申し込みは単独でもできるが、マンツーマン対応を保証するものではない、という点が特徴だ。同社の側から見れば、1つのトレーニング枠において平均的に2名のゲストを取り込むことができれば、非常に高い収益性を実現することが可能だ。一方、ゲストの側からは、仲間(親子、友人など)と一緒にプログラムを行うことでダイエット目標を完遂する可能性が高まることが大きなメリットとなる。

FIVEは7月からSDフィットネス国立店においてテスト中である。9月中に初の卒業生を送り出し、その間のデータやフィードバックをまとめた上で、まず国立店において、10月1日から本格商業展開を開始予定だ。その後、年内に数店舗に拡大し、来年中には全店でのサービス提供を計画している。弊社では、FIVE事業の拡大には人材(トレーナー)育成など、いくつかの乗り越えるべき課題はあるものの、高いダイエット効果が期待できるトレーニング内容に加えて、グループでトレーニングすることで成功可能性が高まるという商品特性は、消費者に好意的に受け入れられると期待している。

■Check Point
・RIZAPのノウハウを活用した独自の新型ダイエットプログラムを発売
・単純比較では減収減益も、収益拡大努力に効果と手応え
・新株発行の状況次第では増額配当の余地、株主優待も利便性を増す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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