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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):明治HD、テルモ、ローム、ルネサス

■因幡電機産業 <9934>  3,745円  +70 円 (+1.9%)  本日終値
 因幡電機産業<9934>が堅調。5日の取引終了後、高齢者のあんしん見守りシステム「安否ウォッチング AMS-100」の販売を開始すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。「安否ウォッチングAMS-100」は、人感センサーで高齢者の動きを常にチェックし、長時間トイレを使用していない場合、家族や登録先にメールを発信するというシステム。構成機器はすべて無線式で配線工事は不要、既築物件にも低コストで設置・導入できるのが特徴という。身の安全を心配する入居者と、高齢者の入居リスクを低減したい貸主の両方の悩みを解決する製品として、販売の広がりが期待されている。

■明治ホールディングス <2269>  9,430円  +170 円 (+1.8%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が3日続伸。5日の取引終了後、「明治プロビオヨーグルト」シリーズのドリンクタイプの生産能力を増強すると発表しており、増産効果による業績への寄与を期待した買いが入っている。今回の生産能力増強は、事業子会社である明治のプロバイオティクス事業のさらなる拡大と、伸長するドリンクヨーグルト市場への潤沢な商品供給を目的としており、約79億円を投じて愛知工場(愛知県稲沢市)に1ライン、京都工場(京都府京田辺市)に2ラインを増設する予定。これにより15年12月中旬以降の生産能力は現行の1.2倍になるとしている。

■テルモ <4543>  3,460円  +55 円 (+1.6%)  本日終値
 テルモ<4543>が続伸。SMBC日興証券は5日、同社株の目標株価を3200円から3600円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。心臓・下肢のカテーテル治療領域を扱うIS( Interventional Systems)事業の好調を評価している。海外の4~8月ではIS事業が、現地通貨ベースではヨーロッパで10%増、米国20%増と伸びている。また、10月発売予定の薬剤溶出型ステント新製品「Ultimaster」も期待されている。同証券では16年3月期の連結営業利益は前期比18%増の796億円(会社予想760億円)と予想している。

■ローム <6963>  5,730円  +60 円 (+1.1%)  本日終値
 ローム<6963>が5日続伸。同社はこの日、スマートフォンやウェアラブル機器向けに業界最小クラスのTVSダイオード「VS3V3BxxFSシリーズ」を開発したと発表。今回開発した新製品は、ロームの世界最小部品「RASMIDシリーズ」のひとつで、従来の0603サイズ(0.6×0.3ミリメートル)に比べ面積を56%、体積を81%削減。業界最小クラスのサイズを実現したことで、スマートフォンなどの高密度実装化に貢献する。同製品は7日から千葉・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN2015」でも展示する予定。

■ルネサス <6723>  658円  +3 円 (+0.5%)  本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同社についてリポートをリリースしている。同証券は、目先の半導体市況調整のリスクが高まっていることから、同社に対する業績予想を下方修正し、目標株価は670円から610円へ引き下げられた。ただ、株価が大きく調整し目標株価の乖離幅が相対的に小さくなり、目先のネガティブ材料は株価に織り込み済みとなり、株価パフォーマンスがカバレッジセクター内で相対中位になるとみて、レーティングを「アンダーウエイト」から「ニュートラル」へ格上げしている。

■しまむら <8227>  13,530円  +40 円 (+0.3%)  本日終値
 しまむら<8227>が大幅高。15年3~8月期決算は最終利益が前年同期比6%減と低調で発表翌日の9月29日には730円安と大幅な調整を入れたが、その後は急速な戻り足に転じ市場関係者の注目を誘っていた。きょうは東海東京調査センターが5日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続、目標株価も1万5500円継続としており、物色人気を後押ししている。同調査センターでは「6~8月期は想定より悪かったものの、過去の膿を出す過程であったとみている。これまでに打ってきた施策の効果が発現し、今期は増益転換するという考えに変わりない」としている。

■カシオ計算機 <6952>  2,315円  +5 円 (+0.2%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の民生エレクトロニクス業界の決算プレビューでは、上半期実績の会社計画対比上振れは、カシオ計算機<6952>、シチズンホールディングス<7762>、パイオニア<6773>で、下振れはシャープ<6753>、JVCケンウッド<6632>、アルパイン<6816>と予想。シャープ、JVCケンウッド、アルパインは通期計画下方修正の可能性があり、その他は直近のマクロ環境の不安定さを考えると通期計画を据え置く可能性が高いと解説。ソニー<6758>はイメージセンサとゲームが引き続き堅調で通期会社計画に対し進捗が高く、時計は3社とも販売が堅調、前年比大幅増益と予想。クラリオン<6796>は外部環境変化の影響を受け難く、新規案件効果で上半期営業利益は前年比で大幅増益を予想し、液晶関連は競争環境激化による価格圧力を背景に慎重なスタンスを継続。セクター判断は「マーケットウエイト」を継続している。

■4℃ホールデ <8008>  2,574円  -212 円 (-7.6%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 4℃ホールディングス<8008>が安い。5日取引終了後、16年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業収益は240億4800万円(前年同期比1.0%増)と増収を確保したものの、営業利益は22億300万円(同2.5%減)と前年同期実績を下回り、最終利益は13億8300万円(同10.3%減)と2ケタ減益となった。主力の「4℃」ジュエリーが、既存店の改装にあわせたアイテム拡大やゾーン拡張、複合店の展開などが奏功して好調に推移したほか、販促活動を強化した「4℃ブライダル」や積極的な出店を続ける「カナル4℃」などが収益に貢献した。しかし、アパレル事業は都市部の店舗が低調で営業赤字となり全体の足を引っ張っている。同社が従来予想していた営業利益20億円からは2億円強の上乗せとなったが、減益決算で改めて売りを誘った格好だ。

■東海東京 <8616>  679円  -53 円 (-7.2%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 東海東京 <8616> が急落。クレディ・スイス証券では、利益を牽引する外国株式、投信販売が低調と指摘。仕組み債の販売は一定の水準を維持しているものの、これまで同社利益を安定させてきた地銀との連携収益も減少しているとみて、16年3月期第2四半期の利益水準は第1四半期比で44%程度減少すると予想。レーティングを「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に、目標株価を910円から640円に引き下げている。

●ストップ高銘柄
 パシフィックネット <3021>  881円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 ファーマフーズ <2929>  624円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 santec <6777>  505円  +80 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 GMOペパボ <3633>  4,690円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 サイジニア <6031>  5,100円  +700 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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