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【材料】岡野バルブが下落、第3四半期は利益率の高い取替部品の販売増加などで計画通りの利益確保

 岡野バルブ製造<6492>が下落。一時、前週末比12円(3.3%)安の354円まで売られる場面があった。2日引け後、15年11月期第3四半期(14年12月~15年8月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.3%増の47億3100万円、営業損益は7900万円の黒字(前年同期は9200万円の赤字)で着地した。
 メンテナンス事業で、売り上げを予定していた浜岡原子力発電所の水没弁点検工事が先送りとなったほか、そのほかの火力発電所向け工事や復興関連工事も小規模な案件に終始したため、売上高は引き続き低調に推移した。損益面では、メンテナンス事業で例年夏季に生じる工事端境期の影響を受けたものの、バルブ事業で製造コスト低減に努めたほか、利益率の高い取替部品の販売増加により売上原価率が改善されたことから、計画通りの利益を確保したとしている。
 同社では、9月以降の3カ月間に売上高の増加に加え、収益性の高い原子力案件が集中することから、利益面でも予想の範囲内で推移するとみて、通期の業績予想を据え置いている。ただ、据え置かれた会社計画の通期営業利益は前期比68.8%増の2億7000万円で進捗率は29.2%にとどまっており、売りが優勢となっているようだ。
《MK》

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