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【市況】利食い優勢も全体としては底堅さが意識されやすい/オープニングコメント


 2日の東京市場はこう着感の強い相場展開になろう。1日の米国市場は2日の雇用統計の結果を見極めたいとのムードのなか、まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円安の17630円となり、この流れを受けて連日の大幅上昇に対する利益確定も出やすいだろう。

 ただし、短観9月調査の結果を受けて、日銀による追加の緩和政策への期待は強く、押し目買い意欲は次第に高まる可能性がある。米雇用統計を控えていることや週末要因から様子見ムードが次第に強まると考えられるが、全体としては底堅さが意識されやすいだろう。米雇用統計を見極めたいとするものの、米国の12月の利上げがコンセンサスであり、波乱の展開は考えづらい面もある。

 物色としては追加緩和期待を背景とした金融株や、マイナンバーやTPPなどのテーマ株。中国の国慶節からの大型連休を背景としたインバウンド関連等が引き続き注目されそうだ。その他、足元で売り込まれていた素材や輸出関連などへは、いったんはポジション調整とみられるショートカバーなども意識されやすいと考えられる。
《AK》

 提供:フィスコ

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